石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』

Windowsの「設定」はやりたいことを書くだけ!日本語もOK

「Copilot+ PC」限定のAIエージェント機能。何ができるか試してみた

「設定」画面の上部にあるテキストフィールドが今回の主題

「設定」アプリが日本語を理解

 Windows 11の「設定」アプリでは、上部にテキストフィールドがあり、設定項目を検索できる。「Copilot+ PC」ではここにAIエージェントが搭載され、自然言語を理解した上で、おすすめの設定を出してくれるAI機能を利用できる。

 これまでは英語のみの対応だったが、今年に入ってからのアップデートで日本語にも対応。『こんな設定をしたい』と書けば、AIが言葉を理解し、マッチするであろう設定項目を表示してくれる。

 ローカルで処理するAIとしてはなかなか高度なことをやっているが、使い方はとてもシンプルで、一般向けのAIのお手本と言ってもいい。実際に何ができるか見ていこう。

やりたいことを入力し、その場で設定を変更

 使い方は先に述べたとおり、テキストフィールドでやりたいことを書くだけだ。

 マウスポインターのサイズを大きくしたい場合を例に見てみる。従来型の検索だと『マウスポインター』などと書いて、設定項目を見つけて、そこに移動して設定を変える、という手順になる。

 「Copilot+ PC」では、『マウスポインターが小さすぎます』と自然言語で書ける。するとAIが文脈を理解し、[マウスカーソルのサイズを大きくする]という提案が表示された。[適用する]というボタンをクリックすれば、マウスポインターのサイズが大きくなる。個別の機能設定画面に移動する必要もない。

マウスポインターのサイズをその場で変えられる

 そして設定項目は[マウスカーソルのサイズを大きくしました]という表示に変わり、[元に戻す]というボタンができている。マウスポインターのサイズが気に入らなければ、ワンクリックで元に戻せる仕組みだ。

変更が気に入らなければすぐ戻せる

 さらにその下にある[マウスポインターのサイズ]のバーを左右に動かせば、マウスポインターのサイズを手動でも調整できる。

サイズは自由に調整できる

 テキストを入力すると、NPUが動作する。負荷は入力内容によって差があるが、基本的には数秒以内におすすめの設定が表示され、レスポンスも悪くない。

NPUもしっかり使っている

 ちなみに同じ内容を英語で書いても、同じおすすめ設定が日本語で表示される。このAIエージェントはバイリンガルらしい。

日本語環境でも英語が通じた

言葉のニュアンスまで理解する高性能ローカルAI

 使い方の基本はこれだけ。あとはどんな設定に使えるのか見てみよう。

 ディスプレイの明るさや、サウンドのボリュームなど、数値を増減する設定があるものは、マウスポインターの設定と同じくバーが表示され、細かく調整できる。ディスプレイの解像度は、プルダウンメニューで解像度の選択も可能だ。

ディスプレイを暗く調整
ボリュームを小さくする
ディスプレイの解像度を下げる

 『Bluetoothのデバイスを探して』と書くと、[デバイスの追加]というボタンが表示される。クリックすると、Bluetoothデバイスを追加する際のウィンドウが表示される。設定項目がどこにあるのか探すことなく、一発で移動できるのは便利だ。

Bluetoothのデバイスを探す
[デバイスの追加]を押すと、Bluetoothデバイスを追加する画面が開いた

 『Wi-FiをOFFにして』と書くと、[Wi-Fiを無効化]の項目が表示される。[適用する]をクリックすると、Wi-FiがOFFになり接続が切れる。

Wi-Fiもその場でOFFにできる

 『音声入力したい』と書けば、[音声アクセスをオンにする]の項目が表示される。『音声アクセスを使いたい』と書かなくても、ニュアンスを読み取ってくれている。『エコモードで動かしたい』と書けば、[「常に省エネ機能を使用する」をオンにしました]の項目を出し、しっかり意図を理解してくれているのがわかる。

『音声入力したい』と書くと、[音声アクセスをオンにする]の項目が表示された
『エコモードで動かしたい』と書くと、[「常に省エネ機能を使用する」をオンにしました]の項目が

 もちろん何でも間違いなく理解してくれるわけではない。『スクリーンセーバー』と書いたところ、[ワイヤレスディスプレイに接続する]という項目が出てしまった。ただその下を見ると、[スクリーンセーバーの変更]の設定項目があり、クリックすればその設定画面に移行できる。

想定したものとは違う設定項目が出てしまうことも

 「壁紙の画像を変えたい」と書くと、その場で設定変更できる項目は表示されなかった。[壁紙画像の設定]の項目に移動してから設定する形になる。

「壁紙の画像を変えたい」と書いても、その場でできる設定項目は表示されない

 明確なON/OFF設定があるものや、明るさやボリュームのように増減できる値があるものは、この機能と相性がいい。『どこで設定するんだっけ?』と迷った時には、素直に「設定」のAIエージェントに聞くのが手っ取り早い。

 機能としては些細なものかもしれないが、AIだと意識しないでも使えるので、利便性向上の効果は大きいと思う。どんな設定が可能なのか試してみるのも面白いので、いろいろ入力してみていただきたい。

著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお)

1977年生まれ、滋賀県出身

ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。

・著者Webサイト:https://ougi.net/