窓の杜とぴっくす | |
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Win95/NT3.51/NT4.0以降対応のアンインストール支援ツール「WWatch」が1年ぶりにメジャーバージョンアップして Ver4.00 になった。最近のインストーラー付ソフトではアンインストールも可能になっているものが多いが,全てをインストール前の環境に戻してくれない場合もある。特にインストール時にSYSTEMフォルダにある共有DLLを書き換えたり,レジストリの拡張子や OLE関係を書き換えてしまった場合,普通にアンインストールしても以前の環境には戻らないことが多い。「WWatch」はそのような場合でも完全に元に戻すための情報をログとして記録し,インストール前の状態への復元を容易にするツールだ。
今回の変更の目玉は何と言っても「復元機能」の追加とそれに伴うユーザーインターフェースの一新だろう。 前バージョン v3.03 までは INIファイル・ファイル変化・レジストリ変化をテキストファイルに記録するのみで,実際のアンインストールは記録を見ながら手動で復元しなければならなかったが,ようやく本バージョンから復元に対応した。といっても完全な自動復元ではなく,変更された部分を見ながらどこを戻すかを選択できるので,人間の判断で比較的安全に復元できるのが嬉しい。使い方はまずヘルプに従い各種初期設定を終えたのち,インストール記録しておきたいソフトのインストール前に WWatch でチェックを開始。ソフトのインストール後に再び WWatch でチェックすると,前回チェックしたときから変更された部分がエクスプローラ風に見やすくツリー表示される(画面参照)。変更部分にマークが付くので,右クリックで「ツリー項目の復元」等を選べば,その部分がインストールチェック前の状態に戻せるという仕組みだ。しかし全般的に操作や設定はやや難しく,最初はヘルプとにらめっこする必要がある。決して初心者向けのお手軽ソフトではない。
32bit版のアンインストール支援ソフトは Windows95 の設定ファイルである「レジストリ」に深く関わらざるを得ないため,使い方を誤ると危険なソフトに早変わりする。その意味で,ある程度レジストリの知識がないと「WWatch」は使わないことが望ましいのだが,一方で普段からレジストリをいじり慣れた(?)中級~上級者にとっては「WWatch」は確かにとても便利で強力な武器になるだろう。