窓の杜とぴっくす | |
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13日午後,Microsoftからインターネットエクスプローラ4.0のプラットフォームプレビューバージョンの日本語版が公開された。日本語版の公開は今週半ば頃かと目されていたが,結局英語版が公開されて実に5日ほどの差しかなかった。 配布形態は英語版と同じで,あらかじめインストーラ単体のみをダウンロードしその後インストーラが必要なファイルをダウンロードしていく形式。早速筆者の個人環境にインストールしてみたが,ISDN64Kbpsの回線で標準セットで約1時間ほどの時間がかかった。
英語版のプレビューバージョンをWindows95日本語版にインストールするとそのままではActiveDesktopにならないという報告もあったが(ちなみにWindows95英語版にインストールした場合はきちんとActiveDesktopになった),今回はそのようなことはなくすんなりインストールできた。なお Win95でダウンロードすれば Win95用の,NT4.0 でダウンロードすれば NT4.0用のファイルセットが自動的に選択されるので注意が必要だ。Win95用のセットを NT4.0 に使い回したり,その逆はできない。IE4.0で最も注目すべき点は,このOSとの一体化ともいえるActiveDesktopだろう。エクスプローラがIEに統合され,操作方法が変化した。いままでファイルを選択するのはシングルクリック,実行がダブルクリックだったのが,シングルクリックで実行,選択は該当ファイル上にポインタを一定時間置くだけで良くなった。感じとしては以前のMSNのホームページの様な物といえば分かってもらえる人も多いだろうか。
今まで筆者の周りの初心者にも IE上ではシングルクリックだけで良いのにWindows95(エクスプローラ)上ではダブルクリックしなければならないことに戸惑う人は実際何人もいた。今回はこういった操作性を統一させる為の変更であろう。この操作系に違和感を感じるのならば,既存のWindowsと同じ操作系に設定することも出来るが,今後はWindows自体このインターフェースに統一されるいくだろうから早めに慣れておくのも悪くないだろう。
コントロールパネルのフォルダを表示させると,右側に現在選択中の項目の説明が表示されるのもおもしろい。現在はまだコンテンツが完全に用意されてはいないようだが,説明表示からWebページにリンクして詳細説明も得られるようになるようだ。
その他にもオートパイロットしてスクリーンセーバとして巡回内容を表示したり,お気に入りに登録している先を巡回して更新されていないかチェックしてくれたりとなかなか便利な機能が備わっているが,詳しいレポートはまた改めてお知らせしたい。
念のため今まで気のついた問題点をあげておこう。まずIE本体がインテリマウスにまだ対応していない。ちなみに「ほい~ルン!」等のソフトを利用してもホイール機能は全く働かなかった。またIE本体で,フォントサイズを変更してから,1度表示したことのあるページに移動すると整形が著しく乱れる。どうもフォントサイズだけが変更されているようである。さらに,ActiveDesktopにしているせいだと思われるが,マシンのパフォーマンスが若干低下し,多少もたつくようだ。また,デスクトップに表示される「IE情報」というボタンをクリックしてもまだ表示されるべきWebは用意されていなかった。
他にも,IEが一般保護エラーで強制終了するばあいは,タスクバーなども含めたシェル部分を道連れにしてしまうために,タスクトレイの中身がすべて消えてしまう。表とブックマーク(<A NAME="~">)の相性が悪いのか窓の杜の総合メニュー内の移動も少しおかしくなるようだ。
取り敢えず現時点まで気のついた問題点はこんなところである。まだそれ程使いこなしたわけではないが,現在のところシェルを道連れに落ちること以外は特に致命的な問題点は見受けられない。しかしながら多くの重要な DLL 類が書き換えられ完全なアンインストールが難しいことや,MSによればこのバージョンはデベロッパ(開発者)向けのものとして公開しているそうなので,むやみなインストールはお薦めできない。 製品版の正式公開は秋を予定だそうだ。
最後に,現在までにML等で報告があったり,こちらで気づいた点についてまとめておく。
■3.0からの改善点
■3.0から未だに改善されていない点
■4.0ppで生じた問題点
■特筆すべき機能変更点