窓の杜とぴっくす | |
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日本語 FTP クライアント「NextFTP」(シェアウェア \2,000) が v1.55 にアップデート。今回大きな機能追加はないが使い勝手の向上が図られている。
これまで NextFTP のホームページ転送機能では,ローカルとリモートでタイムスタンプを比較し,修正のあったものだけをアップロードする仕様だった。しかしこの場合,ディレクトリ階層が深くかつサブディレクトリ数が非常に多い場合,リモートホスト上のタイムスタンプを調べるためのディレクトリ移動だけでやたらと時間がかかってしまう。例えば日記のページなどを1日1ディレクトリで管理していたりすると,1年後にはリモートホストの 365ディレクトリを毎回参照してしまうことになる。今回のアップデートではこのような症状に対応,前回のローカルの内容を記録しておき,ローカルで修正のあったものだけを選択してアップロードできるようになった(これがデフォルト設定になった)。
また,NextFTP はファイル転送等のセッションが FTP Explorer のようなマルチセッション・マルチタスクではないため,ローカル側のディレクトリ移動にもリモートホストでの動作が終わるまで待たされる感が強かったが,今回のアップデートでログイン/アップロード/ダウンロード時以外はローカルのカレントフォルダの移動や転送モードの設定がいつでも可能になった。
そのほかすべて大文字のファイルのみを小文字に変換するオプション追加,ゴミ箱を経由せずにローカルファイルを削除する機能(+Shiftキー)などが追加され,いくつかの不具合が修正された。
海外には優秀な FTP ソフトも数多く存在するが,せっかくシェアウェア登録をしても,要望や不具合報告を英語で書かなければいけないのが苦痛という人も多いのではないだろうか。そんなあなたに「NextFTP」はお薦めだ。実はなにを隠そう,今回のホームページ転送機能の高速化は,v1.54β5 の頃 (4/18) に筆者が要望として出したものなのだ(他の人が同じ要望をしていたかもしれないが)。サポートが迅速であることももちろん重要なポイントだが,ユーザーが気軽に作者に要望を出せることも,日本語ソフトの魅力の一つであることは間違いないだろう。