窓の杜とぴっくす | |
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少人数から75人まで手軽にチャットを楽しめる「PowWow」32bit版の新版 v3.2α1が 5/29 に登場した。まだαテスト版だが,v3.1 と大きく変わったのがボードゲーム機能の追加だ。Cards,Checkers, Dominoes, Chess, Backgammon, Dice の中から選択できる。
ツールバーの一番右側にあるハートのAマークのボタンをクリックすると,進行中のゲーム選択画面になる。新規にボードを作るなら newを選び,ゲームの種類を選択する。ゲームは与えられたルールに従って行うものではなく,参加者が自由にカードやコマを動かすことができる。いわば仮想ゲーム盤が与えられると考えればいい。カードの場合は定型操作として,指定枚数を配ったり,シャッフル・ソート・カット・GatherUp(一山にまとめる)・Fan(広げて並べる),また相手に見せないよう手に持つといった操作が右クリックメニューから選択できる。しかし基本的にはルールは参加者が自由に決める。従ってポーカーや七並べ,大貧民など,参加者の自由なルールで行うことができるのだ。
現行の v3.1 でサポートされている「読み上げ機能」もゲームボード画面では有効だ。Game メニューの Talk (Ctrl + T) で入力した文字列 (英数) を流ちょうに音声で読み上げてくれる。マイクを使ったボイスチャットは1対1しか対応していないが,読み上げ機能を使って相手を急かしたり会話することは可能だ。ただ残念ながら v3.1 と同様,日本語の2バイト文字列には対応していない。
まだα版のためか,相手の手の中にあるカードを選択できず「ババ抜き」を行うのは難しい(いったんカードを場に伏せる必要がある)。また操作のアンドゥ(やり直し)にもまだ対応していないため,誰かがうっかり操作ミスしてしまうとゲームが簡単におじゃんになってしまう。さらに環境や操作によってはフリーズしてしまったり,3人で参加しているのに一人だけ4人分表示されてしまうこともあるようだ。このあたりは今後の正式版リリースまでに改善されることを期待したい。
PowWow は世界中に百万人以上のユーザーが利用しているそうだが,サーバの接続性もよく,Direct Connection によってサーバを介せず直接相手と接続することも可能だ。そのため友達同士でゲームがしたくてもサーバにつながらずにできないといったことがない。またグラフィックや音声データはそれぞれのハードディスク内にインストールされたものを使うため,ダイヤルアップの 28,800 bps モデムでも十分な速度が得られる。PowWow はまた新しいチャットの楽しみ方を与えてくれたようだ。