窓の杜とぴっくす | |
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Art Clock は,多感な光の表現を得意とするえむりさん作の美しい絵を標準で背景画に使用した,Sahmaroさん作の Windows95 上で動作するデジタル・アナログ時計。初起動時にファイルサイズチェックと CRC (Cyclic Redundancy Check) を自動的に行い,実行ファイル artclock.exe のウイルス感染やその他の異常を確実に検出してくれる。より確実性を求めるのならば毎回チェックするように設定しておけば良い。セキュリティホールやコンピュータウィルスに過敏気味の人でも安心して使用することができる。
各操作や設定を変更しようとする幾つかの場面で *** ArtClock GUIDANCE *** というメッセージボックスが表示され,簡単な操作解説を読むことができる。それを簡易チュートリアルとして,難しく考えなくても順々に必要な操作手順を学習する設計なのだ。時計は二つまで同時起動することができるので,もう一度同じ操作解説を読みたくなった時には,二つ目の時計で同様の操作をすればいい。こういう初心者向けの細かい気配りはうれしい。
時計の形状は [四角形][円形][八角形] の三種類あるので,文字盤に使用する背景画に応じて使い分けると良いだろう。もちろん,デジタルとアナログも選択でき,文字盤は数字と点が選択でき,針は4種類のものが用意されていて,針や時計の枠の色も細かく設定できる。なお,本来ウィンドウというものは四角形なのだが,Art Clockの場合,円形と八角形の形状の時には,それぞれの見た目の形状どおりの変形のウィンドウとして操作することになるので,時計の陰になってしまったウィンドウやデスクトップアイコンにもアクセスすることができる。もちろん,時計の真下に隠れてしまっているものを操作することは出来ないが……。
背景画には好きな画像を登録することができるので,オリジナルの時計をカスタマイズして楽しむのも良いだろう。背景画は 非圧縮BMP 110x110pixel に固定されているが,異なるサイズの BMP ファイルでも Art Clock がソフト的に伸縮してくれるので安心だ。このとぴっくの二つ目の画像で,窓の杜オリジナルの八角時計を作ってみた。なかなか良い感じなのだが,やっぱし,時間がとれた時には 100% オリジナルの背景画を描いてみようっと。(^^ゝ 一定時間ごとに自動的に背景画を変化させることもできる。
時計としてはあって当然の機能かもしれないが,指定時間に wav のアラームを鳴らして,好きなメッセージを表示させることも,もちろんできる。あえて筆者のわがままを言わせてもらえるのならば,指定時刻に指定アプリケーションを起動させれるようにしてもらえると,さらに,うれしくなれそうだ。
おまけ機能もちゃんと(?)用意されている。ウィンドウをたくさん開いてしまって煩わしくなった時には,[Access to Shortcut] という機能を使えば,このとぴっくの一つ目の画像のように,現在開いているウィンドウが全てタイトルバーのみの表示になるので,デスクトップ上のショートカットにも簡単にアクセスできるようになる。何かと便利な機能で重宝する。デスクトップ上の任意の Pixel の カラーを RGB値 で抽出する [Get Pixel Color] は,あればあったで便利な機能である。あくまでもおまけだと思うので,深く考えないでね。(^^;
最後に。綺麗な画像を使う弊害として,256色環境で色が化けてしまうことがあるのは仕方ないとしても,環境によっては画像の描画速度が納得のいくものでないかもしれない。けれども,無機質になりがちなデスクトップに花を添えたい人は,試してみてはいかがだろうか。