窓の杜とぴっくす | |
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音声データを高圧縮・高音質な MPEG-1/2 Audio Layer3形式で記録できるフリーソフトウェア「MP3 Compressor(以下MP3と略す)」が、ドイツのFraunhofer IISから著作権侵害の訴えを受け、配布を中止する事態になっている。
著作権侵害として訴えているFraunhofer IISは、同社の音声圧縮ドライバである「Fraunhofer IIS MPEG Layer-3 Codec(Professional)」のライセンスを取得せずに無断でMP3に同梱したと作者に主張しており、MP3の一次配布元である作者のホームページにはアクセスできない状況になっている。また、ミラーページにはFraunhofer IIS が8月7日付でホームページ掲示者に送付したと思われるメールが掲載されている。
マイクロソフトのインターネットエクスプローラ4.0(Netshow)にもこのFraunhofer IISのドライバの一部機能が削減されたもの(高音質の変換ビットレートと周波数の指定ができない)が含まれているが、これらはライセンス取得手続を踏んだ上で配布されている。
高度な音声データ圧縮技術であるMPEG-1/2 Audio Layer3のが手軽に利用できる数少ないソフトとして人気のあるMP3だが、作者側からは事実関係と対応の発表が行われないまま、突然配布が中止された。明確なころは現段階では不明だが、最終的な結論が発表されるまでは、MP3の再配布と利用は控えた方が賢明だろう。