窓の杜とぴっくす | |
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Netscape Communicator英語版のv4.02が公開された。今回の目玉は期待のプッシュ型配信コンテンツの受信ソフト「Netcaster」の正式版が同梱されていること。β版では不安定で使い物にならなかった「Netcaster」だが、正式版では見違えるほど安定していた。しかしながらJavaで動いているせいかやはり動作スピードにはやや不満が残る。インターネットエクスプローラでサポートされたアクティブチャンネルと今後どのようにしのぎを削っていくのか、注目されるところだ。
なおv4.02では、先日のJava VMのセキュリティーホールに関しての修正も行われているようで、セキュリティーホールのデモページでも以前見られた異常な動作は見られなかった。
Netscape Communicator 4.02からWWWブラウザー「Navigator」のみを抜き出したstand alone版が公開された。上記リンクから辿れるが、ftpミラーサイトによってはミラーが行き届いていない場合があるようだ。ファイルのサイズはWindows 95/NT版で7.3Mとbase install版の8.1Mよりやや小さめ。ただ、筆者のもとで試したところ、Javaが全く動作しなかった。Netcasterらしきファイルも含まれており、メニューからもNetcasterを選択できるのだが、動作せず、途中でハングアップしてしまった。どうもJava周りに不具合がある模様。素直にbase install版をインストールしたほうがよさそうだ。
追記:
この件に関してはその後修正版がリリースされた模様。アーカイブのタイムスタンプが19日付けのものは、Javaも問題無く動作した。新しいアーカイブのサイズは7,742,799バイト(7,562KB)だ。サイトによってはミラーが完了しておらず、古いアーカイブが残っていることもあるので、サイズを確かめてからダウンロードしよう。
「インターネットエクスプローラ4.0PR2(IE4.0PR2)」をインストールしている環境に「Netscape Communicator 4.02(NC4.02)」をインストールすると、IE4.0PR2が暴走してしまうことがあるようだ。具体的にはIE4.0PR2の history(履歴)ファイルが破壊されるらしく、[アドレス]にURLを入力しようとすると、オートコンプリートURL機能が働いた時点でOSごと暴走する。IE4.0PR2の[オプション]から[履歴の削除]を行おうとしても同様に暴走してしまう。
対処策としては、historyファイルの実体があるwindows\history\内のファイルとディレクトリを一旦全て削除すれば良いのだが、場合によってはエクスプローラで該当ディレクトリ開こうとしただけで暴走してしまうこともある。このような場合はDOSモードで削除するしか方法はない。
不具合が発生するのはIE4.0PR2をインストールした環境にNC4.02のNetcaster同梱版をインストールした場合のみ。筆者の試した限り、IE3.02の入っている環境にインストールした場合や、NC4.02 stand alone版をインストール場合には再現しなかった。
根本的な原因は不明だが、そもそもIE4.0PR2は技術者及びエキスパート向けに公開されているプレビュー版だ。この様な現象に対処できる自信の無い場合は、インストールを控えた方が良いだろう。