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「WeMail32」が IMAP4 に対応
(11/12/97)



WeMail32 の IMAP4 設定画面
WeMail32 の IMAP4 設定画面
  老舗のシェアウェアメールソフト「WeMail32」が約3ヶ月ぶりにアップデートし、v1.51 となった。前バージョン v1.42 からの主な変更点は、IMAP4対応、メールフォルダ格納数の拡大(2,000通)、メールのコピー(Ctrl+ドラッグ)などの機能追加・改善のほか、操作性の改善などだ。

 IMAP4 に対応しているソフトのうち、Windows 用の著名なメールクライアントには、今のところ Eudora Pro, Outlook (Express), Netscape Messenger, Winbiff (v2.0以降) などがある。しかし、IMAP4 の機能を利用するには対応したサーバを用意しなければならない。筆者の周りを見渡しても、導入しているプロバイダや企業はまだまだ少ないようだ。




  IMAP4 は例えばメールをサーバ上のフォルダに保存することができる。つまりメールフォルダをサーバ上に置いて共有できるのだ。すると例えば、会社の中、自宅、出先ですべて違うマシンを使っていても、同じ IMAP4 対応メールソフトを入れておけば、どれを使っても同様にメールが読めるよう設定することができる。今までのように、メールをサーバに残す設定にして同じメールを3回読み出さなければならないようなこともなくなるわけだ。また、メールヘッダだけを読み出したり、大きな画像ファイルが添付されていてもテキスト部分だけを読み出したり、サーバ上で検索して引っかかったものだけを読み出すようなことも可能だ。モバイル派には非常に便利になりそうなのだ。



  今回「WeMail32」も IMAP4 に対応したことで、IMAP4 サーバの需要はさらに加速されることだろう。ただし一部からはまだ IMAP4 は読み出しの取りこぼしがあるとか、特定の IMAP4 サーバの特定バージョンにはセキュリティホールがあるという話も入ってきている。また、サーバ上にメールを残し、サーバ上で操作するようになるため、残念ながら個人ユーザー向けのプロバイダは導入を渋る可能性も高い。IMAP4 はむしろ企業や研究所などで今後導入が積極的に検討されると考えられている。

  しかしモバイル派の筆者としては、IMAP4 対応メールサーバ/クライアントの開発・普及にはますます拍車がかかることを望みたい。



作者連絡先:wemail@ntes.nec.co.jp


(Reported by ひぐち たかし)



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