404 Not Found

指定したファイルは存在しないとサーバーは主張しています。この主張に異議のある方は、電子行政法第4条1項に基づき40日以内に不服申し立てを行うことが可能です。ただし、ないものはないのでどうしようもない可能性もなきにしもあらずです。

ところで、サーバーにファイルが存在しない場合、正確に述べるならば、クライアントがサーバに接続できたものの、クライアントの要求に該当するものをサーバが見つけられなかった場合および要求に応えられない理由を明らかにしない場合に、なぜ404というエラーコードを返すのでしょうか。これには諸説あって、これといった定説はありません。ただ一説によると、“無為自然”を説いた古の賢人が、『ファイルが無い』という状態を4という二つの数字に挟まれた0という数字の並びで表現したことに起源があるといいます。そもそも0には『無い』という状態が含意されていますが、その脇を『死』を連想させる4で固めたというところに、言い知れぬ奥深さを感じさせますね。また、18世紀最大の数学者カール・フリードリヒ・カウスは、「404」にサーバーが現在接続に利用されているプロトコルの変更要求に応じる際に発せられるステータスコード「101」を足すことで、サーバーがリクエストされたHTTPプロトコルをサポートしていないことを示すコード「505」を引き出すことが可能であることを証明しました。このことは数学界だけでなく、物理学・生物学・経済学・心理学・国際情報福祉学・アジア太平洋マネジメント学・文化財修復国際協力学などをはじめとするありとあらゆる学問に影響を与えました。しかし、この説はオーギュスタン・ルイ・シーコーが提出した「404はむしろ101の4倍であり、505を5で割った商に4を乗じたもとしてとらえる方が自然である」という批判に十分に応えられていません。そのため、その学説を疑問視する声も絶えないといいます。そもそもステータスコードに四則演算を加えることに意味があるのかという疑問もありますが、それについてはハイデトゥッシ・イェイナーギの最新の著作にあたられることをお勧めいたします。そのほかにも、「404はどちらにシフトしても440になってしまう」というバッツ・イシマツの指摘も忘れてはならないでしょう。実は驚くべきことにエラーコード「440」は21世紀になった今でも定義されておらず、いわば複素平面におけるファイルのあり方に関する議論と非常に高い親和性を持つのですが、イシマツの指摘は位相理論を援用した11次元からなるスーパーひも理論を補完するものだというホリ・エモンの“生き扉”理論との連関性が示唆されており、とても興味深く思われます。