ESET、「ESET NOD32 Antivirus 7」「ESET Smart Security 7」のベータ版を公開

「ESET Smart Security」v7.0.28.0

　スイスのESET spol. s r.o.は11日（現地時間）、セキュリティソフト“ESET”シリーズの次期バージョン「ESET NOD32 Antivirus 7」「ESET Smart Security 7」のベータ版を公開した。現在、同社のWebサイトから英語版をダウンロードできる。

　“ESET”シリーズは、ウイルス検出率と動作の軽快性に定評のあるセキュリティソフト。ウイルス・スパイウェア対策機能を提供するシンプルな「ESET NOD32 Antivirus（ESET NOD32アンチウイルス）」と、それにファイヤーウォール機能・スパム対策・ペアレンタルコントロール機能などを追加した統合セキュリティソフト「ESET Smart Security」がラインナップされている。

ホストベースの侵入防止システム（HIPS）技術を拡張した“Advanced Memory Scanner”

　本バージョンでは、“Advanced Memory Scanner”“Vulnerability Shield”という2つの機能が新たに提供された。

　“Advanced Memory Scanner”は、ホストベースの侵入防止システム（HIPS）技術を拡張したもの。HIPSはプロセスを監視し、疑わしい動作があればそれを停止するシステム。定義ファイルにはまだ含まれていない、未知のマルウェアをブロックするのに有効な手法だ。“Advanced Memory Scanner”はこれに加え、従来よりも精密かつリアルタイムにメモリを監視することにより、暗号化などの手法で巧妙に偽装されたマルウェアにも対応する。

　一方、“Vulnerability Shield”はネットワークレベルで動作するマルウェア検知システム。ネットワークプロトコルに存在する既知の脆弱性が悪用されるのを防ぐ。

　「ESET NOD32 Antivirus 7」「ESET Smart Security 7」はWindows XP/Vista/7/8に対応するほか、Windows Home Serverで利用することも可能。また、ベータテスト用のライセンスを取得することで、テスト期間中はすべての機能が無償で利用できる。