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「Adobe Flash Player 12」「Adobe AIR 4」が正式版に

Windows 7向けの「Internet Explorer 11」を正式にサポート。2件の脆弱性を修正

（2014/1/15 12:30）

「Adobe Flash Player 12」v12.0.0.43

　米Adobe Systems Incorporatedは14日（現地時間）、「Adobe Flash Player 12」および「Adobe AIR 4」の正式版を公開した（コードネーム：Jones）。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。

　本バージョンより「Adobe Flash Player」のバージョンの付け方が変更される。これまではメジャーリリースごとにバージョンナンバーが“0.1”ずつ増加していたが、これからは“1”ずつ増える仕組みとなる。つまり次のメジャーリリースは「Adobe Flash Player 13」となる。この変更は「Adobe AIR」および「Adobe AIR SDK」にも適用されるとのこと。

　「Adobe Flash Player 12」では、Windows 7向けの「Internet Explorer 11」が正式にサポートされた。また、Mac OS X環境では“.pkg”形式のインストーラーが提供される。一方、「Adobe AIR 4」ではAndroid 4.4（KitKat）のサポートを初めとするモバイル向けの機能強化が施されている。

　また、同社が公開したセキュリティ情報（APSB14-02）によると、今回のアップデートでは「Flash Player」のセキュリティ機構のバイパスに悪用される可能性のある脆弱性（CVE-2014-0491）と、アドレス空間配置のランダム化（ASLR）の突破に悪用される可能性のあるアドレス漏洩の脆弱性（CVE-2014-0492）が修正されているとのこと。

　これらの脆弱性はすべてのプラットフォームに影響し、深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”。更新プログラムの適用優先度はLinux版の「Adobe Flash Player」と「Adobe AIR」を除くすべての製品でもっとも高い“1”となっており、最新版への迅速なアップデートが推奨されている。

　なお、各プラットフォーム向けの最新版は以下の通り。

「Adobe Flash Player 12」（Windows/Mac OS X）：v12.0.0.38
「Adobe Flash Player 12」（Windows/Mac OS X、Google Chrome版）：v12.0.0.41
「Adobe Flash Player 12」（Windows/Mac OS X、NPAPIプラグイン）：v12.0.0.43
「Adobe Flash Player 11.7」（Windows/Mac OS X）：v11.7.700.260
「Adobe Flash Player 11.2」（Linux）：v11.2.202.335
「Adobe AIR 4」：v4.0.0.1390

　「Adobe Flash Player」のアップデート機能が有効になっていれば、24時間以内に最新版が自動配布されるため、ユーザーによるアップデート作業は不要。Windows 8以降の「Internet Explorer」向け「Adobe Flash Player」は“Windows Update”経由で配信される。また、「Google Chrome」向け「Adobe Flash Player」は「Google Chrome」の最新安定版v32.0.1700.76に同梱されている。