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Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 10074を公開

使い勝手の改善がメイン。“Aero Glass”復活へ向けた比較テストも実施される

「Windows 10 Insider Preview」Build 10074

 米Microsoft Corporationは4月29日(現地時間)、次期バージョンのWindowsのプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 10074を公開した。現在、“Windows Insider Program”へ参加しているユーザーに無償で提供されている。なお、“Windows Insider Program”へのフィードバックが開発に非常に役立っているとして、本ビルドから名称が“Technical Preview”から“Insider Preview”へと改められている。

 今回のアップデートは、使い勝手の改善がメイン。たとえば、スタート画面やスタートメニューに表示されるライブタイルに新しいアニメーションが追加された。ライブタイルのアニメーションと安定性も向上しているという。また、高DPI環境への対応も強化され、モニターごとにスケーリング設定の異なるマルチモニター環境でも適切に表示されるようになる。

 また、“Windows Insider Program”で復活を要望する声が大きかった“Aero Glass”のテストも行われるとのこと。テストユーザーを半数に分け、片方に通常の半透明効果が適用されたスタートメニューとタスクバーを、もう片方にぼかし効果を加えたバージョンを提供して比較テストが行われるという。

“Windows Insider Program”へのフィードバックをもとに使い勝手を改善

 そのほかにも、新しいシステム音声の追加、マウス入力とタッチ入力でUIをシームレスに切り替える“Continuum”の改善、マルチタスクの改良、「音楽」「ビデオ」「ストア」といったプレビュー版ビルトインアプリのアップデートなどが施されている。

 新しい「Windows 10 Insider Preview」は、現在「Windows 10 Technical Preview」からアップデートすることが可能。ISOファイルでの提供も行われており、“Windows Insider Program”のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 なお、古い「Windows 10 Technical Preview」を利用している場合は、すでに有効期限が過ぎており、起動できないケースがある。その場合は、最新ビルドのISOファイルをダウンロードして、再インストールを行う必要がある。ちなみに、Build 10074の有効期限は10月までとなっている。

(樽井 秀人)