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Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 10122を公開。「Edge」の強化など
AMDのGPUを利用している環境では「Edge」が頻繁にクラッシュする不具合あり
(2015/5/21 18:10)
米Microsoft Corporationは20日(現地時間)、次期バージョンのWindowsのプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 10122を公開した。本ビルドではさまざまな不具合の修正に加え、いくつかの新機能が追加された。
たとえば、“スタート”メニューは左下にエクスプローラーと設定を呼び出すボタンが新設。右上にあったフルスクリーンの“スタート”とメニュースタイルの“スタート”を切り替えるボタンは、タブレットモードとの切り替えと紛らわしいとして削除された。“スタート”のスタイルを切り替える機能そのものは残されており、[個人設定]画面のオプションで変更できるようになっている。
また、フルスクリーン表示の“スタート”画面は、タイルのみのスッキリしたデザインになった。タイル以外の要素へアクセスするには、“スタート”画面左上にある“ハンバーガー”ボタンを押す。すると、“スタート”画面左端にパネルが現れ、アプリケーションリストやエクスプローラー、電源オプションなどへアクセスできるようになる。
さらに、Webブラウザー「Edge(コードネーム:Project Spartan)」では、新規タブページが追加された。この新規タブページではWeb検索機能のほかにも、“トップサイト”やお勧めのコンテンツなどが表示されるリッチなもので、いくつかの異なるバージョンをテストするという。気に入らない場合は、設定画面で表示される項目を変更することも可能。そのほかにも、“InPrivate”モードやWebサイトを“スタート”へピン留めする機能、“履歴”ビュー、アニメーションする“リーディングビュー”アイコン、音声が再生されているタブを示すインジケーターアイコンなどが追加された。
なお、AMDのGPUを利用している環境では「Edge」が頻繁にクラッシュする不具合が確認されているとのこと。当該環境では、新しいドライバーがリリースされるまではアップデートを控えた方がよさそうだ。
それ以外の機能では、既定のアプリを選択する処理が変更された。これまでWindows ストアアプリはこのプロンプトを表示することができなかったが、これが改善された結果、クラシックアプリ・ユニバーサルアプリを問わず、新しいアプリが追加された場合は既定のアプリを選択するプロンプトが表示されるようになる。
なお、Build 10122は「Windows 10 Insider Preview」の“Windows Update”を介したアップデートとして提供されており、現在のところ、ISOイメージとしての提供はない。