「Adobe Acrobat DC」「Adobe Acrobat Reader DC」にセキュリティアップデート

「Adobe Acrobat Reader DC」v15.010.20060

　米Adobe Systems Incorporatedは8日（現地時間）、「Adobe Acrobat DC」および「Adobe Acrobat Reader DC」の最新版を公開した。今回のアップデートは、定例外のセキュリティアップデートとなっている。

　同社が公開したセキュリティ情報（APSB16-09）によると、今回のアップデートで修正された脆弱性はCVE番号ベースで3件。Windows版およびMac版に影響し、深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”とされている。

　更新プログラムの適用優先度はすべての製品で“2（30日程度以内を目安としたアップデートを推奨）”とされており、旧バージョンの製品を含め、なるべく早いアップデートが必要だ。それぞれの製品バージョンは以下の通り。

• 「Acrobat DC」（Continuous）v15.010.20060（Windows/Mac）
• 「Acrobat Reader DC」（Continuous）v15.010.20060（Windows/Mac）
• 「Acrobat DC」（Classic）v15.006.30121（Windows/Mac）
• 「Acrobat Reader DC」（Classic）v15.006.30121（Windows/Mac）
• 「Acrobat XI」v11.0.15（Windows/Mac）
• 「Reader XI」v11.0.15（Windows/Mac）

　なお、「Acrobat DC」「Acrobat Reader DC」は“Document Cloud”製品の一部として提供されており、機能追加と不具合の修正を逐次配信する“Continuous（連続トラック）”と、「Adobe Acrobat X」「Adobe Acrobat XI」までのように四半期ごとに1度アップデートを配信する“Classic（クラシックトラック）”という2つのリリーストラックで構成されている。一般的なエンドユーザーが同社のダウンロードセンターから入手しているのは“Continuous”版となる。