いわゆる“黄金比”や“白銀比”を簡単に計算し、その四角い形状を表示できるソフト。比率を保った四角形はシームレスに大きさを変えられ、半透明化してほかのウィンドウ上へ重ねて比率確認が可能。たとえばWebサイトや自作ソフトのデザイン用にお勧め。

　黄金比は“a：b＝1：(1＋√5)÷2”という比率のことで、人が最も美しく感じるとされ、名刺やトランプの形、パルテノン神殿や凱旋門などの建築にも使われている。一方、白銀比は“a：b＝1：√2”という比率で、A4やA5などの用紙、また仏像の顔や古い日本建築などにも見られる。そんな黄金比と白銀比を手軽に計算したり四角形で表示できるのが本ソフト。ウィンドウが緑と黄色の四角い領域に分けられ、その幅の比率、および領域全体の縦横比が常に黄金比または白銀比になる仕組み。黄金比と白銀比は左上のボタンで切り替えられ、スライドバーを動かせば透明度を変更できる。

　各領域の中央にはそれぞれの幅の数値が表示され、境界上には両方を足した全体幅の数値が表示される。これら3つの数値欄は、いずれかに任意の数値を入力して［Enter］キーを押せば、あとの数値が自動算出され、それに合わせてウィンドウサイズも変化する。また、ウィンドウ枠をマウスドラッグしてウィンドウサイズを変えれば、それに合わせて各領域の形や数値も変化する。ウィンドウの上端には10ピクセル刻みの目盛りがあり、幅を測るときの目安になるだろう。

　なお、動作にはAdobe AIR 1.0以降が必要。