従業員を90人まで登録できる、給与と賞与の計算に機能を絞り込んだ給与計算ソフト。給与計算用システムにかかるコストを抑えようと考える企業や個人事業主は少なくないだろう。本ソフトは無償で使え、“社員名簿一覧表”“給与・賞与明細書”“社員別給与台帳”“月別給与・賞与一覧表”“支払金種一覧表”の5種類を作成できる。

　起動すると、まず何月分の給与明細を作成するかを聞かれるので、作成したい月や所定労働日数などの基本情報を入力する。次に“社員登録”画面で、氏名やメールアドレス、“一般社員”“パート”といった雇用形態、給与の金額や“月給”“日給”などの支払い形態、扶養家族の有無・人数や、各種手当て、交通費、雇用保険や厚生年金の対象者かなどを登録しよう。この画面の下にある［等級表］ボタンから健康保険料の等級表を呼び出して等級を選ぶと、健康保険料控除額が給与に反映される仕組みだ。なお、厚生年金保険料は、平成23年9月分からの料率変更向けとなっている。また、住民税なども同様に控除額として反映される。

　また、各社員の遅刻、早退、有休、特別休暇の回数や時間などの情報も一元管理でき、これらの情報は給与明細にも反映されるため時間給で働くスタッフの給与もスムーズに管理できる。

　各帳票の印刷は、A4用紙向けに設定されているほか、ヒサゴの給与・賞与明細書“GB1150用紙”に対応している。また、給与・賞与の明細書を画像としてメールに添付し、社員に送信する機能もあるためペーパーレス化の一助になるだろう。