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【第254回】

ファンタジー2D格闘「LIGHT DESTINY」

7人の個性的なキャラが織りなす熱いバトル

(06/01/27)
タイトル画面
   

 インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作して無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、公開されているゲームの数が多すぎて、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのかを判断できずに困っている方も多いだろう。そこで『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、独自のレベルアップシステムが熱い2D格闘ゲーム「LIGHT DESTINY」を紹介しよう。

総勢7人の個性豊かなキャラクターたちが用意されている
総勢7人の個性豊かなキャラクターたちが用意されている
 「LIGHT DESTINY」は真横から見た2Dのフィールドで、コンピューターとの対戦や対人対戦を1対1で繰り広げる格闘ゲーム。ぱっと見は一般的な2D格闘ゲームだが、攻撃を出したときだけでなく喰らったときにもレベルが上がり、必殺技の威力が増す“レベルアップシステム”や、使うとレベルが上がりにくくなる魔法攻撃によって戦略の幅をグッと広げている点が特長だ。ゲームに登場するキャラクターは全部で7人。使いやすさが光る騎士“ギア”、飛び道具の性能が高い聖女“ファティ”、技がトリッキーな海賊団の女船長“カーマ”など、見た目も戦法もバリエーション豊かだ。

 基本ルールはシンプルで、画面上部にある相手側のライフゲージをゼロにするか、残り時間がゼロになった時点で相手よりもライフが上回っていれば勝利となる。ゲームモードは2種類あり、一つ目がコンピューター相手に勝ち抜き戦を行う“STORY MODE”。先に2ラウンド勝利すると勝ち抜きとなり、逆に2ラウンド敗れるとゲームオーバーだ。ただし、コンティニュー回数に制限はないので何度でもチャレンジできる。もう一つはプレイヤー同士の対人対戦となる“VS MODE”。友人などと熱い戦いを繰り広げることができ、ラウンド数や1ラウンドの時間といった条件を変更することも可能だ。


進行方向の逆に移動キーを入れて強攻撃をすると、相手を画面端まで吹き飛ばせる
進行方向の逆に移動キーを入れて強攻撃をすると、相手を画面端まで吹き飛ばせる
各キャラがもっている魔法は戦いを有利に進めるうえで重要な役割をもつ
各キャラがもっている魔法は戦いを有利に進めるうえで重要な役割をもつ
 操作方法は、移動に関しては[F]キーで左へ、[H]キーで右へ移動を行い、[T]キーでジャンプ、[B]キーでしゃがみとなっている。攻撃は[A]キーが弱攻撃、[S]キーが強攻撃、[D]キーが魔法攻撃だ。また、進行方向の逆に移動キーを入れるとガードとなり、進行方向に移動キーを入れて弱攻撃するとリーチの長い中攻撃を出すことが可能。さらに、進行方向の逆に移動キーを入れながら強攻撃で、相手を画面端まで飛ばす“吹き飛ばし攻撃”を出せる。そのほか、進行方向のキーを2回押すと前方ダッシュ、その逆方向を2回押すとバックダッシュ、一度しゃがんだ後にジャンプで通常よりも高くジャンプすることができる。

 これらの基本操作に加えて、各キャラクターごとに、特定の操作で魔法や必殺技を繰り出すことが可能。マニュアルのキャラクター紹介に操作方法や効果が載っているので、操作を覚えて使いこなせるようにしよう。たとえば女船長“カーマ”であれば義手を伸ばして相手を捕獲する“キラーフィッシング”、聖女“ファティ”は光の壁を前方に放出して相手を後退させる“シャイニングフィールド”など、戦いの駆け引きをより面白くする数々の技が用意されている。


攻撃を出したり、受けたりするとレベルゲージが上昇。レベルが上がるほど必殺技が強力になる
攻撃を出したり、受けたりするとレベルゲージが上昇。レベルが上がるほど必殺技が強力になる
レベルゲージを消費することで発動できる“必殺奥義”は一発逆転も狙える強力な技だ
レベルゲージを消費することで発動できる“必殺奥義”は一発逆転も狙える強力な技だ
 さまざまな要素が詰め込まれた本作だが、戦いの要となるのが“レベルアップシステム”だ。攻撃を出したときだけでなく喰らったときにも、画面下にある“レベルゲージ”が溜まっていき、ゲージがフルになるとキャラクターのレベルが1つアップする。レベルが上がると必殺技の威力が上昇し、たとえば飛び道具タイプの必殺技が衝突したとき、レベルが高いキャラクターが出した必殺技が衝突すると、レベルが低いキャラクターの必殺技を打ち消して先に進むといった具合だ。

 レベルは最大3まで上昇し、それまでに溜まったレベルを消費することで“必殺奥義”が出せるのも特長。とくに、隕石を降らす騎士“ギア”の技“メティオエグゼクター”など3レベルすべてを消費する必殺奥義は、ほぼ一発で勝負を決めてしまうほど強力だ。また、レベルゲージは魔法を使うと減ってしまいレベルが上がりにくくなる。そのため、魔法を主体で戦うか、レベルを上げて必殺奥義で一発勝負に出るかはプレイヤーの好みが出るところだ。


相手の攻撃を受け流せる“フォースシールディング”は絶対にマスターしたいテクニック
相手の攻撃を受け流せる“フォースシールディング”は絶対にマスターしたいテクニック
 勝利に結びつくテクニックだが、まず重要となるのが“フォースシールディング”だ。これは飛び道具でも接近戦でも攻撃を喰らう瞬間に移動キーを相手のいる方向に入れると相手の攻撃を受け流せるシステム。成功するとライフを減らすことなく、相手よりも早く次の行動に移ることができ、さらにはレベルゲージも上昇するというメリットづくし。ただし、失敗すると通常のガードも行えずダメージをモロに受けてしまう危険性がつきまとう。

 もう一つ重要なのは“ブレイクコンビネーション”。これは技が出ている最中により強い技のキーを押すことで、技の動作を中断して次の技を出し、スキのない連続技を決められるというもの。たとえば、弱→中→強→吹き飛ばし→必殺技といった流れでテンポよくキーを入力していく。弱攻撃からいきなり吹き飛ばしにつなぐことも可能。効率よくダメージを与えるためには必須となるテクニックなので、ぜひ磨いておきたい。

 選択できる7人はバランス型、接近戦が得意、飛び道具が強いなど攻撃スタイルがハッキリしているので、プレイするキャラクターを変えるたびに違った面白さを見いだせる。また、レベルアップという独自システムにより、いかに効率よくレベルゲージを上げるか、また必殺奥義はレベル1の段階で出すかレベル3まで溜めるべきかなど、戦略の幅を大きく広げている。本作はまだ開発中とのことで、“STORY MODE”でも次々とキャラクター同士が戦うだけで、戦いの合間の会話などは存在しない。ゲーム性は現段階でも完成度が高いだけに、今後はストーリーの充実が楽しみだ。

【著作権者】黒鴉 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3(05/09/10)
【ファイルサイズ】39.4MB

□ろしあですまん
http://karasu.web.infoseek.co.jp/

(芹澤 正芳)




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