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NEWS (06/05/24 07:40)

MS、「2007 Microsoft Office」日本語ベータ版の一般向け無償公開を開始

ユーザーインターフェイスや文書形式が一新され、PDF出力などの新機能を搭載

「2007 Microsoft Office system」日本語版 ベータ2
「2007 Microsoft Office system」日本語版 ベータ2
 マイクロソフト(株) は24日、同社製オフィス統合環境の次期バージョン「2007 Microsoft Office system」(以下、Office 2007)の日本語版 ベータ2の、一般向け無償公開を開始した。Windows XP/Server 2003に対応しており、現在Office 2007の公式サイト“the 2007 Microsoft Office system プレビュー サイト”からダウンロード可能。本ベータ版は評価目的でのみ利用可能で、使用期限は2007年2月1日まで。また、ユーザーサポートは提供されない。

 本ベータ版をダウンロードするには、まずOffice 2007の公式サイトにある[Try it!]ボタンをクリックし、次のページでは[今すぐダウンロード]ボタンをクリックする。続いて国名を選択するページが表示されるので、“Japan”を選択すると、.NET Passportによる認証ページが表示される。既存のアカウントで認証するほか、このページから新規の.NET Passportアカウントを作成することも可能。

 続いて、氏名とメールアドレスを登録後、選択式の簡単なアンケートに回答すると、ダウンロードする製品の選択ページが表示される。選択後は、まず専用のダウンロードツール「SmartSource for Microsoft Office Downloads」をダウンロードしてインストールし、同ツールを使ってOffice 2007のインストーラーをダウンロードする仕組み。また、インストールに必要なプロダクトキーも、「SmartSource」の画面上に表示される。「SmartSource」の起動時には、登録したメールアドレスの入力が必要。

 現在ダウンロード可能な“Office 2007”シリーズ製品は、「Word 2007」「Excel 2007」「PowerPoint 2007」「Access 2007」「Outlook 2007」「Publisher 2007」を含むオフィス統合環境「Microsoft Office Professional Plus 2007」のほか、作図ソフト「Microsoft Office Visio Professional 2007」や、メモ管理ツール「Microsoft Office OneNote 2007」など。また、「Microsoft Office SharePoint Server 2007」などのサーバー製品も提供されている。なお、「Microsoft Office Professional Plus 2007」のダウンロードサイズは、約550MB。

 また、24日午前7時現在、ダウンロード製品の選択ページはつながりにくくなっている模様。

【10:25追記】 24日午前10時現在、ダウンロードは「SmartSource」を使わずサイトから直接ダウンロードする方式に切り替わったほか、ダウンロード製品の選択ページにつながりにくい状態は解消された模様。

Office 2007の公式サイトにある[Try it!]ボタンをクリックし、リンク先では[今すぐダウンロード]ボタンをクリックする   国名の選択ページでは“Japan”を選択する
Office 2007の公式サイトにある[Try it!]ボタンをクリックし、リンク先では[今すぐダウンロード]ボタンをクリックする   国名の選択ページでは“Japan”を選択する
.NET Passportアカウントによる認証を行う。アカウントの新規作成も可能   認証後は簡単なアンケートに回答する
.NET Passportアカウントによる認証を行う。アカウントの新規作成も可能   認証後は簡単なアンケートに回答する
ダウンロードしたい“Office 2007”シリーズ製品を選択   選択した製品のダウンロードページが表示され、各製品のプロダクトキーも表示される
ダウンロードしたい“Office 2007”シリーズ製品を選択   選択した製品のダウンロードページが表示され、各製品のプロダクトキーも表示される

 Office 2007ではユーザーインターフェイスが一新され、ツールバー上のボタンなどをタブで分類し、切り替えて表示できるようになった。また、フォントや色などの変更時に、リスト上などでマウスオーバーした設定による見栄えをプレビューできる“ライブプレビュー”や、文書ファイルに埋め込まれた作成者名などの個人情報、コメント、変更履歴などを検索し、一括して削除できる“ドキュメント検査”などの新機能が搭載された。

 「Word 2007」「Excel 2007」「PowerPoint 2007」「Access 2007」「Publisher 2007」では、「Adobe Acrobat」などの追加ソフトを利用せずに、PDFファイルの出力が可能になった。

 そのほか「Word 2007」「Excel 2007」「PowerPoint 2007」の標準ファイル形式が、前バージョンまでの独自バイナリー形式から、XMLベースの“Open XML Formats”に変更された。ファイルの拡張子もこれまでの“doc”“xls”“ppt”から、それぞれ末尾に“x”を追加した“docx”“xlsx”“pptx”に変更されている。バイナリー形式に比べ、ファイルの一部が破損しても残りのデータを復旧できる可能性が高いほか、自動的にZIP圧縮されるためファイサイズを削減できるという。なお、同じくXMLベースで「OpenOffice.org」などが採用している“OpenDocument”形式とは互換性がなく、Office 2007でOpenDocumentファイルを読み込むことはできない。

「Microsoft Office 2007 ファイル形式互換機能パック」をインストールすると、Office 2000/XP/2003で新形式のファイルの読み書きが可能になる
「Compatibility Pack for Microsoft Office 2007 File Formats」をインストールすると、Office 2000/XP/2003で新形式のファイルの読み書きが可能になる
 この変更に伴い、Office 2000/XP/2003で新形式の読み込みや保存を可能にするプラグイン「Compatibility Pack for Microsoft Office 2007 File Formats」のベータ版も公開された。また、今後旧形式から新形式へのファイルの一括変換ツールも提供される予定とのこと。


【14:00追記】

 「Word 2007」「PowerPoint 2007」では、グラフの作成エンジンが「Excel」と共通のものへと強化された。また「Excel 2007」では、行と列の最大数が、前バージョンまでの65,636行×256列から約100万行×16,384列へと拡張された。そのほか「Outlook 2007」では、新たにRSSの受信機能を搭載した。

「Word 2007」で文書を範囲選択し任意のスタイルをマウスオーバーすると、適用結果を即座にプレビューできる   文書ファイルに埋め込まれた作成者名などの個人情報、コメント、変更履歴などを検索し、一括して削除可能
「Word 2007」で文書を範囲選択し任意のスタイルをマウスオーバーすると、適用結果を即座にプレビューできる   文書ファイルに埋め込まれた作成者名などの個人情報、コメント、変更履歴などを検索し、一括して削除可能
「Excel 2007」では、行と列の最大数が、65,636行×256列から約100万行×16,384列へと拡張された   「Outlook 2007」ではRSSの受信に対応
「Excel 2007」では、行と列の最大数が、65,636行×256列から約100万行×16,384列へと拡張された   「Outlook 2007」ではRSSの受信に対応

【著作権者】Microsoft Corporation
【対応OS】Windows XP/Server 2003
【ソフト種別】フリーソフト(評価目的に限り)
【バージョン】日本語版 ベータ2(12.0.4017.1003)(06/05/24)

□the 2007 Microsoft Office system プレビュー サイト
http://www.microsoft.com/japan/office/preview/default.mspx
□Compatibility Pack for Microsoft Office 2007 File Formats (ベータ)
http://www.microsoft.com/japan/office/preview/beta/converter.mspx

(中村 友次郎)




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