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「GetRight」が窓の杜に対応!
(11/14/97)
窓の杜では、表紙で最初にネットワーク距離の近いダウンロード用サーバを選んでいただく仕組みになっているが、時々刻々と変化するネットワーク混雑状況やサーバ混雑状況によって、実際にはダウンロードに最適なサーバは変わってくる。GetRight はこれを判断し、ダウンロードの時点で最適と思われるサーバを自動的に選んでくれるのだ。 |
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先日の紹介記事では GetRight の主要な基本機能のみ触れられていたが、GetRight にはさらにファイルミラー対応機能というのがある。これはダウンロードしたいファイルがいくつかのサーバにミラーされている場合、自動的に最適なサーバを選択してくれるというものだ。具体的には GetRight は PING によって、最も反応の速いサーバから順に接続を試み、混雑して接続できなかった場合は次に速いサーバに接続し直しているようだ。その様子は上図のように確認できる。 ファイルミラー対応機能は、GetRight Ver2.0 でおそらく世界的にも初めて搭載された。このときはファイルごとのミラー先 URL を記述した独自フォーマットの FML ファイル(*.FML)を、ユーザがいちいち自分で作成するか、サーバ側で用意しなければならなかった。FML の作成には MAKE_FML.EXE という、フリーなユーティリティが同梱されており、ファイルのミラー先 URL が並べてあるウェブページをいったんファイルに保存し、それを MAKE_FML.EXE で指定すれば FML ファイルを出力してくれるというものだった。しかし、手順が面倒ということもあってあまり利用されなかったようだ。 これに対し、Download.com や Simtel.Net、Netscape FTP サーバなど、大規模にミラーされている著名なサーバについて、FML と類似の URLリストファイル(MIRRORS.LST)をはじめから同梱し、自動的にミラーサーバを選択してくれる機能が Ver2.1 からサポートされた。今回の GetRight の「窓の杜対応」はこの機能に相当する。 ちなみに MIRRORS.LST はテキスト形式なので、自分で追記することも可能だ。同じディレクトリにある MYMIRROR.LST (Ver2.11 から付属)に追記すれば、アップデートインストールのたびに上書きされてしまうこともなくなる。書き方はそれぞれの LST ファイルをメモ帳で開けば説明が読める。 |
現在配布されている最新版の英語版 Ver3.01 では、インストールした状態のままでは「窓の杜対応」にはなっていない。対応させるには、ファイルメニューの「Download Updated Mirror List」を選択する。これで最新のミラーリストファイルにアップデートされ、めでたく窓の杜FTPミラーサーバに対応できる。試しに窓の杜から GetRight で何か好きなソフトをダウンロードしてみよう。最初にサーバが自動選択される様子が見られるハズだ。 ただし残念ながら日本語版 Ver2.20 では、この機能は確認できなかった。ファイルメニューには「最新のミラーリストをダウンロードする」という項目があるのだが、選択しても MIRROR.LST はダウンロードされず、更新されなかった。また、MYMIRROR.LST も含まれていなかったので、ファイルミラー対応機能は日本語版ではまだサポートされていないと思われる(ヘルプにも FML についてしか記述はない)。ちなみに日本語版 Ver2.20 がインストールされているマシンに英語版 Ver3.01 を別フォルダにインストールすると、日本語版は再インストールし直さない限り使えなくなってしまうので、注意が必要だ。 なお作者によれば、日本語版 Ver3.01 も近日中に公開できるだろうとのこと。そちらには窓の杜対応も標準で含めてくれるそうなので、日本語版でないとイヤだという人は今しばらく待ってみよう。 |
GetRight 作者連絡先:mjb@headlightsw.com (Reported by ひぐち たかし) |