レビュー
「WordPress」のローカルテスト環境を手軽に構築できる「Instant WordPress」
面倒な設定は一切不要でダミーデータ入りの「WordPress」が手に入る
2017年9月6日 06:00
「Instant WordPress(InstantWP、IWP)」は、「WordPress」のローカルテスト環境を手軽に構築できるツール。Windowsに対応しており、編集部にてWindows 10で動作を確認した。本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。
「WordPress」のテーマやプラグインをローカルでテストするための環境を迅速に構築できるツール。Webサーバー「Apache HTTP Server」、データベースサーバー「MySQL」、データベース管理アプリ「phpMyAdmin」などがパッケージングされており、特別な設定なしに「WordPress」を起動することが可能。USBメモリなどに入れて持ち運べるポータブルアプリになっているのも手軽でよい。
なお、Macにも対応する最新版v5.xは“GitHub”で開発が進められているが、“Release Candidate”と銘打たれてる点、起動に若干時間がかかる点、コントロールパネルからブラウザーを起動できなかった点などを考慮して、本稿では公式サイトで配布されているv4.5を利用している。あらかじめご了承いただきたい。
「Instant WordPress」v4.5にはインストーラーが用意されており、セットアップ時にインストール先のフォルダーを選択することができる。たとえば“C:¥”を指定すれば、“C:¥InstantWP_4.5”にファイル一式がコピーされる。“InstantWP.exe”を実行すればコントロールパネルが現れ、「WordPress」や「phpMyAdmin」へアクセスできるようになる。また、「WordPress」のプラグインフォルダーやテーマフォルダーもワンボタンで開くことが可能だ。
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「Instant WordPress」の「WordPress」にはダミーとなる投稿があらかじめいくつか入力されており、セットアップしてすぐにテストを始めることができる。しかし、「WordPress」のバージョンが少し古いため、まずは[WordPress Admin]ボタンで管理画面を開き、「WordPress」のアップデートから始めた方がよいだろう。管理画面には、IDを“admin”、パスワードを“password”にすればログイン可能。ちなみに「phpMyAdmin」はIDを“root”にするだけでログインできる。
また、「Instant WordPress」の初期設定では「WordPress」や「phpMyAdmin」が「Internet Explorer」で開かれるようになっているのが若干気になるが、これは“iwpserver”フォルダーの“pms_config.ini”を編集すればカスタマイズすることが可能。“BrowserPath”に好みのブラウザーのパスを入力すれば、そのブラウザーを用いて「WordPress」や「phpMyAdmin」を開けるようになる。
ソフトウェア情報
- 「Instant WordPress」
- 【著作権者】
- Corvideon Ltd
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.5(15/08/16)