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“クイック作成”などをサポート ~「Windows 10 Creators Update」の仮想化機能

仮想マシンの画面サイズを動的に変更したり、スケーリングを設定する機能も

公式ブログ“Virtualization Blog”

 米Microsoft Corporationは13日(現地時間)、公式ブログ“Virtualization Blog”で、「Windows 10 Creators Update(バージョン 1703)」における“Hyper-V”の新機能を明らかにした。「Windows 10 Creators Update」では、仮想マシンの“クイック作成(Quick Create)”が新たにサポートされたほか、仮想マシンへ接続する「VMConnect」で動的リサイズやズームが可能となっている。

 “クイック作成”は「Windows 10 Insider Preview」のBuild 15002で導入された機能で、仮想マシンを数クリックですばやく作成できるようにした機能。仮想スイッチの作成や接続の手間もなく、ゲストOSを手軽に稼働させることに重点が置かれている。

 初期リリースではいくつかの問題を抱えていたものの、正式版では初期値を見直すことで改善されているという(第2世代仮想マシン・メモリ2,048MB・ダイナミックメモリ有効・仮想プロセッサー4個・ダイナミックリサイズが有効化された仮想ディスク100GB)。

仮想マシンを数クリックですばやく作成できる“クイック作成”機能

 さらに、ネストされた“Hyper-V”における制限を緩和し、仮想化のパフォーマンスや互換性、機能統合を改善。拡張セッションモードをサポートする仮想マシン(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2以降)では、仮想マシンの画面サイズを動的に変更できるようになった。また、スケーリングの問題を抱えたレガシーアプリケーションのために、拡大レベルを調整する機能が「VMConnect」に追加された。

仮想マシンの画面サイズを動的に変更

 そのほかにも、ネットワーク機能やメモリ管理で改善が施されているという。