NEWS(11/01/11 16:10)

ヤマハ、ネット越しに音楽のセッションができる「NETDUETTO」ベータ版を無償公開

インターネットを介して離れた場所でも音楽のセッションを行える

「NETDUETTO β」「NETDUETTO β」

 ヤマハ(株)は6日、インターネットを介してリアルタイムで音楽のセッションを楽しめるソフトのベータ版「NETDUETTO β」を公開した。Windows XP/Vista/7および64bit版のVista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のラボサイト“Y2lab”からダウンロードできる。

 「NETDUETTO β」は、インターネットを介して離れた場所同士でも音楽のセッションを行えるソフト。音声データをP2Pでやり取りしたり、バッファを自動で調節する技術などにより、特別な回線や機器を利用しなくても遅延の少ない通信を実現している。同社によると、家庭用の光回線を利用した場合に、10mほど離れた相手と合奏を行う程度の遅延でセッションを行えることがあるという。

 使い方は簡単で、まず初回起動時に開くダイアログでセッションに利用するオーディオデバイスを選択し、音量の調節を行う。オーディオデバイスはASIOドライバーに対応していることが推奨されるが、非対応のデバイスでも遅延が大きくなるものの利用可能だ。

 次に、ウィンドウ左側の“通信設定”ラジオボタンで通信の設定を行う。通信設定は“音質優先”“標準”“帯域優先”の3種類から選択できるほか、サンプリングレートと圧縮のON/OFFを任意に選択する“カスタム設定”を行うことも可能。回線品質とマシンスペックを考慮して設定しよう。

 あとは、ウィンドウ右上の“LOGIN”欄に任意のルーム名と自分のニックネームを入力し、[ルームを作る]ボタンを押せば準備は完了。セッションを行いたい相手にメールやチャットなどでルーム名を伝え、ルーム名などを入力してもらって[ルームに入る]ボタンを押してもらえばセッションを開始できる。また、ルームに入る際にパスワードを要求することも可能だ。

 さらに、セッション相手とテキストチャットを行う機能を備えるほか、ミキサーを使ってひとりひとりの音量を調節することもできる。そのほか、WAVE音声を再生してセッションを行うことも可能。

 なお、一部のインターネット対応マンションやルーターでは本ソフトが正常に動作しないことがあるという。

【著作権者】
ヤマハ(株)
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
β 1.0.0(11/01/06)

(長谷川 正太郎)