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GRETECH、問題となっていた標的型攻撃への対策を施した「GOM Player」v2.2.57.5189

対応形式の追加など数多く機能向上も施された

「GOM Player」v2.2.57.5189

 GRETECH Corp.は25日、動画コーデック内蔵で設定の手軽なメディアプレイヤー「GOM Player」の最新版v2.2.57.5189を公開した。最新版の主な変更点は、1月23日に公表され問題となっていた「GOM Player」を悪用する標的型攻撃への対策を施したこと。

 具体的には、インストール時にファイルを検証し、正規のプログラムである場合のみ実行する機能が追加された。同機能の追加は3月6日に公表された本問題の詳細情報で予告されていたもの。

 さらに、多くの機能向上も施されている。たとえば、内蔵コーデックで再生できる動画形式にiCod/TSCC/TSCC2/Cinepak/G2M4/Lagarith/TrueMotion2/Apple ProResなどが追加された。また、Nellymoser形式の音声にも対応している。

 加えて、内蔵ソースフィルタが改良され、映像出力性能が向上したほか、色調補正やリサイズなどの処理も高性能化した。またブックマーク機能では、ブックマークした再生位置のサムネイルを作成する機能が追加された。作成したサムネイルは、ブックマークの管理画面で表示されるほか、ブックマークメニューに表示することも可能。

ブックマークの管理画面
ブックマークメニューにサムネイルを表示

 そのほか、数値で指定した再生位置にジャンプする機能やショートカットファイルを開いた際にリンク先のファイルを再生する機能などが追加された。また、対応OSからWindows 2000およびWindows XP SP1が削除され、前バージョンに標的型攻撃に対する対策のみを施した専用バージョンが用意されている。

 本ソフトは、Windows XP SP2以降とVista/7/8/8.1および64bit版のVista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「GOM Player」
【著作権者】
Gretech Corporation
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1および64bit版のVista/7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.2.57.5189(14/03/25)

(長谷川 正太郎)