レビュー
国際空港を備えた大都会を育てよう! 空港経営シミュレーションゲーム「Airport City」
設備充実とともに運用機材が増えたり、着陸要請に応える管制官気分が味わえるのが魅力
(2015/6/4 06:00)
「Airport City」は、空港を経営するシミュレーションゲーム。x86/x64/ARM環境に対応するWindows ストアアプリで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。“Windows ストア”から無償でダウンロードできる。
本ゲームの舞台は、隣に空港を抱える小さな町。初期状態の空港は、細くて短い滑走路と小規模な管制・修理・ターミナル施設を備えるに過ぎず、隣町との間にプロペラ機の往来がわずかにあるに過ぎない。これを少しずつ発展させて、近代的な国際空港を備えた大都会へと育てていくのが、プレイヤーに与えられた使命だ。
ゲームそのものは、都市育成シミュレーションゲームによく似ており、道路を敷き、それに面して家や商店などの施設を建て、定期的に施設から産出される“旅客”と“コイン”を集めるというのが基本的な流れとなる。施設の維持には電力が必要なので、必要に応じて発電所の建設も必要となる。
しかし、なんと言ってもこのゲームの主役は、街の隣にある空港の方だ。街の発展は、空港の充実にかかっている。
空港は旅客を収納するターミナル、旅客機を誘導する管制塔、旅客機の離発着を行う滑走路、旅客機を駐機する倉庫、旅客機の不具合を整備する整備工場、燃料が得られる給油所などから成る。施設を建設するには“コイン”が必要で、“コイン”を稼ぐためにはフライトを仕立てて送り出さなければならない。フライトを仕立てるには、機材に“旅客”と“燃料”を積み込む必要があるが、そのためには街の発展と飛行場の施設の充実が必要になり、より多くの“コイン”が必要となるわけだ。
また、自分でフライトを仕立てるだけでなく、外部から着陸を求めるフライトをうまく捌くのも重要な任務となる。旅客機が他の街から飛来すると、画面右上の管制塔レーダーにそれが通知されるので、空いている滑走路に旅客機を着陸させ、乗客を降ろし、燃料を補給してすばやく離陸させよう。実際の管制任務とは比較にならないものの、着陸要請が重なると、大空港の管制官気分が少し味わえて楽しい。
最初に運用できる機材は小さなプロペラ機に過ぎないが、広い滑走路やキャパシティの高い空港施設を建設していけば、より収益性の高いターボプロップ機や大型ジェット旅客機なども運用できるようになる。また、大型機は飛距離が長いのでフライト先に選べる都市も増えるし、滑走路が長ければ世界中の都市からやってくる長距離便も受け付けられるようになる。すると、発着する旅客機から入手できるアイテムも豊富になっていくだろう。
これらのアイテムは街の人や空港職員から寄せられる依頼(クエスト)を達成したり、レベルアップした設備を稼働させるのに必要となる。アイテムを入手する方法は、当該アイテムをタップするとチェックできる。アイテムの入手は完全な運任せなので、要求されるアイテムすべてを揃えるには忍耐が必要だが、特殊アイテム“エアポートキャッシュ”を使えばスキップできる場合もある。ただし、“エアポートキャッシュ”は入手機会が限られている(アイテム課金で購入することも可能)ので、使いどころは十分に見極めていきたい。
ソフトウェア情報
- 「Airport City」
- 【著作権者】
- GAME INSIGHT GLOBAL LIMITED
- 【対応OS】
- Windows 8.1(x86, x64, ARM)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(アプリ内課金あり)
- 【バージョン】
- 3.2.2.0