レビュー
指定したDLLファイルのエクスポート関数を一覧表示「DLL Export Viewer」
プロセスにアタッチされているすべてのDLLをスキャンすることも可能
(2016/3/17 17:28)
「DLL Export Viewer」は、指定したDLLファイルのエクスポート関数を一覧表示できるGUIツール。64bit版を含むWindows 98/Me/NT/2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、指定したプロセスやDLLファイルを読み込んで、エクスポートされている関数を取得するツール。COMのタイプライブラリを読み込むこともできる。また、関数のメモリアドレスをクリップボードへコピーすることも可能。「WinDbg」の“bp”(ブレイクポイント)コマンドとしてコピーする機能も備えており、デバッガーに張り付けてメモリアドレスにブレークポイントを仕掛けることもできる。インストール不要のポータブルアプリになっているので、手軽に利用できるのもよい。
利用するには、まずツールバーの[Load Function List]ボタンを押す。すると、プロセスやDLLを選択するためのダイアログが現れる(起動時にもこのダイアログが自動で表示される)。このダイアログでは、標準のシステムDLLや指定したパスのDLLに加え、実行中のプロセスが選択可能。プロセスを選択した場合は、当該プロセスにアタッチされているすべてのDLLがスキャン対象となる。特定の文字列を含む関数のみをスキャンしたり、逆に指定した文字列をスキャンの除外対象に指定することもできる。
スキャン対象を選択したら、あとは何をスキャンするかを指定して、[OK]ボタンを押そう。しばらく待つと、リストビューに関数名やアドレス、DLLのファイル名などが一覧表示される。各項目をダブルクリックすれば、プロパティ画面でまとめて情報を閲覧することも可能。そのほかにも、選択した項目をレポートとして出力する機能などを備える。
ソフトウェア情報
- 「DLL Export Viewer」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 98/Me/NT/2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.65(16/03/05)