杜のVR部

第13回

実際に手を動かしてネイルアートのシミュレーションができる「NailCanvasVR Demo」

Leap Motionを使い、手を動かして実際にネイルをシミュレーションしよう

 今回はOculus Riftのゲーム以外への利用の実例として、「NailCanvasVR Demo」を紹介しよう。

 この「NailCanvasVR Demo」は、Oculus Riftと本連載の第1回でも紹介したセンサーデバイス「Leap Motion」を使って、実際に手を動かしながらネイルアートを楽しめるシミュレーターだ。

 元々、PCとiOS向けにリリースされていたネイルアートのソフト「NailCanvas」をVRに対応させたコンセプトデモ版とのこと。「NailCanvas」自体は非常にリアルな3Dモデルを使い、実際にネイルを塗っているような体験ができるソフトに仕上がっているので、VRでどのように遊べるのか楽しみなところだ。

Leap Motionにより直感的に操作のできるインターフェイス

 今回、デモ版ということで試すことのできる機能は限られているが、Leap Motionを使って非常に直感的に操作できるインターフェイスが特徴的になっている。

起動すると目の前に説明が出現する。スペースキーを押すとスタートだ。[Esc]キーを押すとソフトを終了できる

 Leap MotionをOculus Riftにマウント(装着)させ、目の前に手をかざすとその通りに認識されるようになる。Oculus Rift DK2の解像度(両眼で1,980×1,080)ではあるが、かなりリアルな描写だ。また、精度もかなり高く、動かした通りに仮想空間内の手も動く。

 操作をする時は目の前に帯状に広がるパネルを指で押すと、その内容が展開する。非常に直感的で感動的な体験だ。

目の前に手を出すと実際に手が現れる。自分の手、こんなに白かったっけ……
白いパネルがインターフェイス。指でタッチするとメニューが開く。近未来的でテンションが上がる!

パネルを指で触りながら次々とネイルができる

 各メニューについて説明しよう。[ENVIRONMENT]メニューでは、ビーチや夜景など8種類のシーンを選ぶことができる。選択すると周囲の状況が変わるので、自分の好きなシーンに合うネイルを試すことができるわけだ。

移動こそできないものの非常に美しい風景が広がる
こういうシーンではどういうネイルにしようか……

 [STYLE]メニューでは、自分の手の色と、ネイルの形を変更することができる。実際の自分と同じ色に変えるとよりリアリティが増すので、調整してみよう。

普段見慣れた自分の手と同じような色にすることができる。最初に白すぎる手を見た時の違和感もなくなる

 中央の[NAIL DESIGN]メニューでは6つのパターンからネイルのデザインを選ぶ。そして、パレットを使った色合いの調整は[COLOR EDIT]メニュー、ラメなどの大まかな色付けは[COLOR SAMPLE]メニューで行うことができる。

6パターンの柄からデザインを選ぶ[NAIL DESIGN]メニュー
デザインに合わせ、各層の色を好きなように操作できる[COLOR EDIT]メニュー
大まかな色付けができる[COLOR SAMPLE]メニュー

 筆者は普段ネイルをすることがない男性だが、それでもパネルを操作しながら爪に色を塗っていく体験は非常に新しく、楽しめるものだった。女性も男性もぜひ試してみてほしい。

「NailCanvasVR Demo」プレイ動画
パネルを押してネイルしていく近未来な感覚が伝わるだろうか

ソフトウェア情報

「NailCanvasVR Demo」
【著作権者】
VoxcellDesign Inc.
【対応OS】
Windows(Windows 7で動作確認、Mac OS X対応)
【対応ハードウェア】
Oculus Rift DK2
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(15/01/09)

評価PCスペック(参考)

マウスコンピューター G-Tune NEXTGEAR-NOTE i790SA1
【CPU】
Core i7-4700MQ 2.40GHz
【メモリ】
16GB(増設)
【グラフィックボード】
GeForce GTX870M
【fps】
75fps
【ヘッドホン】
Creative Sound Blaster EVO Zx

(MoguraVR:すんくぼ)