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ライセンス認証に大きな変更を盛り込んだ「Windows 10 Insider Preview」Build 14371
アクティベーション問題を解決するツールを搭載。MSアカウントにリンクする機能も
2016年6月23日 12:36
米Microsoft Corporationは22日(現地時間)、PC版「Windows 10 Insider Preview」Build 14371を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。本ビルドではライセンスのアクティベーション処理に大きな変更が加えられている。
Windows 10では、従来のライセンスキーによる認証方式に加え、“デジタルライセンス(旧称:デジタル権利付与、digital entitlement)”と呼ばれる仕組みが新たに導入された。これはライセンス認証を受けたデバイスのハードウェア構成をサーバーに登録する方式で、一度認証を受けてしまえばアップグレードの際にライセンスキーを入力する必要がなくなる。
しかし、HDDやマザーボードといった重要なパーツを取り換えるなど、ハードウェア構成が大きく変化した場合に異なるデバイスとして認識され、正常にライセンス認証が受けられないというトラブルが報告されていたという。
そこで、本ビルドではアクティベーション関連のトラブルを解決するツールが追加された。たとえば、デジタルライセンスが付与された「Windows 10 Pro」端末のハードウェアを変更したあと、誤って「Windows 10 Home」を再インストールした場合でも、トラブルシューターが自動で「Windows 10 Pro」へのアップグレードとアクティベーションを案内してくれるようになるという。トラブルシューターは、「設定」アプリの“更新とセキュリティ”画面にある“ライセンス認証”欄から起動することが可能。
また、デジタルライセンスを“Microsoft アカウント(MSA)”に紐付ける機能も導入された。アクティベーション済みの「Windows 10 Home」「Windows 10 Pro」でMSAによるログインを利用すると、自動でMSAとデジタルライセンスが紐付けられ、ハードウェア構成の変更でアクティベーションに問題が発生した場合に、当該MASにリンクされているデジタルライセンスで端末をアクティベーションできるようになるという。
そのほかにも、本ビルドではさまざまな機能の改善と不具合の修正が施された。特に「Windows 10 November Update」以降発生していた日本語IMEがショートハングする問題が修正されたのは日本語ユーザーにとってはうれしいポイントと言えるだろう。