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Adobe、「Adobe Flash Player 23」「Adobe AIR 23」のベータ版を“Adobe Labs”で公開
「Flash Player 23」はセキュリティの向上がメイン。「AIR 23」はHiDPIをサポート
2016年7月28日 11:40
米Adobe Systems Incorporatedは27日(現地時間)、「Adobe Flash Player 23」および「Adobe AIR 23」のベータ版を公開した(コードネーム:Underwood)。現在、同社のラボサイト“Adobe Labs”から無償でダウンロードできる。
「Adobe Flash Player 23」の変更点は、“HSTS”のサポートやサンドボックスの“local-with-filesystem”アクセスを初期状態で無効化するといったセキュリティの強化がメイン。
“HSTS(HTTP Strict Transport Security)”は、一般に用いられるHTTP接続の代わりに、暗号化されより安全なHTTPS接続で通信するようにWebサイトからブラウザーへ伝達するためのセキュリティ機能。単純なリダイレクトでは悪意のあるサイトへ誘導されてしまう中間者攻撃の恐れを排除できないが、HSTSはこれを安全に行うことができる。
一方、“local-with-filesystem”はWebブラウザーからローカルのFlashコンテンツを実行する際に利用されるサンドボックスのひとつ。ネットワークアクセスは許可されないものの、ファイルシステムへアクセスする権限を持つ。しかし、ブラウザープラグインがローカルファイルへ自由にアクセスできるのは現在のセキュリティ事情にはそぐわないため、今後はより厳しい制限が課せられるようになる。
そのほかにも、ビデオとカメラで“Stage3D”によるビデオテクスチャーがサポートされる。これによりハードウェアデコードされたビデオが“Stage 3D”コンテンツで利用できるようになる。
「Adobe AIR 23」の主な変更点は、デスクトップでHiDPIがサポートされたこと。Mac版の「Adobe AIR」ではすでにサポートされていたが、画面のスケーリングを100%以上に設定したWindows環境でもAIRアプリケーションが快適に利用できるようになる。
ソフトウェア情報
- 「Adobe Flash Player」Windows版向けベータ版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 23.0.0.111 Beta(16/07/27)
- 「Adobe AIR」Windows版向けベータ版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 23.0.0.215 Beta(16/07/27)