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商業2Dアクションゲーム「機装猟兵ガンハウンド」のソースコード・全素材が無償公開、二次利用可能に

Windows/PSPでリリースされた作品。「悪魔城ドラキュラ」の山下絹代氏が担当したBGMもフリー素材として提供

「機装猟兵ガンハウンド」

 (株)ガルルソフトウェア研究所は5日、2Dアクションゲーム「機装猟兵ガンハウンド」のソースコードおよびゲームで使用された全素材の無償公開を開始した。「悪魔城ドラキュラ」等で知られる山下絹代氏が担当したBGMも、同氏の協力により全曲がフリー素材として提供されている。

 「機装猟兵ガンハウンド」は、(株)ドラキューより2008年にWindows版がリリースされた横スクロール2Dアクションゲーム。重量感のあるロボットが多彩な武装を使ってミッションをクリアしていく作品で、2013年にはバージョンアップ版となる「機装猟兵ガンハウンドEX」がPSPでリリースされ、のちにWindowsへの逆移植も行われた。

 ガルルソフトウェア研究所は、ドラキューの元代表である富野裕樹が独立して立ち上げたゲームソフトウェア開発会社で、ドラキューより同作の全権利を取得。『同プログラムの二次利用や素材の転用、アレンジ、創作、同人、有償、無償を問わず自由な活動を通じて2D、横スクロール、アクションゲームといったタイトルが増えてくれること』に期待し、今回の無償公開に到ったという。

 さらに、同作で利用されたライブラリを2016年の開発環境に合わせて整備した2Dゲームライブラリ「gxLib」も併せて無償公開された。DirectX/OpenGLに両対応しており、2Dに特化していることから最低限覚えなければならないAPIは約20機能ほどに限られているとのこと。

 また、「gxLib」は機種依存性の低いC言語の標準関数で作られているため、オープンスースのマルチプラットフォーム対応ゲームエンジン「Cocos2d-x」を利用し、Mac上でソースコードの改変なしに「機装猟兵ガンハウンド」を動作させることも可能であるという。そのほか、スクリプト言語Luaにも対応しており、C言語版のシューティングを移植したLuaのサンプルプログラムが付属する。

 「機装猟兵ガンハウンド」のソースコード・素材および「gxLib」はいずれも、Bitbucketよりダウンロード可能。同社のサイトには「機装猟兵ガンハウンド」のソースコードをVisual C++ 2015またはVisual C++ 2013でコンパイルする方法も掲載されている。なお、商用、非商用を問わず利用可能だが、18禁コンテンツへの利用や公序良俗に反するものへの利用は禁止といった制限がある。詳細はライセンスのページを確認してほしい。