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“ニコニコ自作ゲームフェスMV”開催決定、募集対象が「RPGツクールMV」製ゲームのみに変更

『月刊ムー』『ゆるドラシル』『アカイイト』提供素材の配布などゲーム制作を支援する施策も

“ニコニコ自作ゲームフェスMV”ロゴ
ノベルゲームの基本的な動作を実現するためのプラグイン(トリアコンタン氏提供)の利用例

 (株)ドワンゴは20日、ゲーム投稿イベント“ニコニコ自作ゲームフェスMV”の開催決定を発表した。

 “ニコニコ自作ゲームフェス”は、『「ゲームを作るひと」「遊ぶひと」「二次創作をするひと」をつなぎ、個人で作ったゲームがより多くの人にプレイされるようになることを目指す』というコンセプトで開催されているイベント。2013年の第1回以降、これまで6回開催され、応募作品総数は2,100を超えている。

 これまでは制作ツールを問わないイベントだったが、第7回となる今回は「RPGツクールMV」製のゲームのみを募集する形にイベントの内容を変更。応募作品の中からは、『その発想はなかった部門』『その発想はいらなかった部門』『謎の技術部門』『期待の新人部門』『ガチ部門』という5部門で受賞作品が選出され、各部門10万円、総額50万円の賞金が贈られる。また、協賛各社・団体による協賛賞も用意される。

 応募対象となる作品は、「RPGツクールMV」を使用して制作されたオリジナルのゲームで、無料で誰でも自由に遊べるもの。過去のニコニコ自作ゲームフェスに応募されたものは対象外だが、アップデートして要素やストーリーの追加を行ったものは応募可能。また今回は従来のような動画投稿による応募ではなく、後日設置される専用サイトにゲームを投稿する形となる。そのほか応募に関する詳細は公式サイトを参照してほしい。

 作品の募集期間は11月24日から12月22日まで。2017年1月~2月に受賞者が発表されるほか、2017年2月11日~2月12日に開催される同社のイベント“闘会議2017”にて投稿作品の紹介が予定されている。

 また、“ニコニコ自作ゲームフェスMV”開催にあたり、ゲーム制作を支援する各種施策が行われる。本日からチャットサービス“Discord”を利用した本イベント専用のチャットが設置されるほかか、11月6日には勉強会を実施予定。また、ゲーム制作に関するニコニコ生放送も予定されている。

 合わせて、「RPGツクールMV」でノベルゲームの基本的な動作を実現するためのプラグインと、人物シルエット・背景の素材画像が本日より提供されている。本プラグインは数多くのプラグインの提供で知られるトリアコンタン氏によるもの。MITライセンスで提供されているため、“ニコニコ自作ゲームフェスMV”向けの作品に限らず利用可能。また、シルエット・背景素材はドワンゴによるもので、こちらもニコニ・コモンズの利用規約にもとづき比較的自由に利用できる。

人物シルエット素材
『異世界に転生させるトラック』と名付けられた背景素材

 そのほか、協賛社・団体による提供素材として、『月刊ムー』監修のUMAキャラ・オブジェクト素材や、スマホゲーム『ゆるドラシル』の立ち絵、戦闘キャラクター、敵キャラクター、武器、サウンド素材(従来から提供されているものにさらに追加)、和風伝奇ホラーアドベンチャーゲーム『アカイイト』の立ち絵素材が提供されている。利用条件は各提供元を参照してほしい。

『月刊ムー』監修素材
『ゆるドラシル』素材
『アカイイト』素材

 20:30追記:ドワンゴ社によると、“ニコニコ自作ゲームフェスMV”はサブイベント等ではなく、“ニコニコ自作ゲームフェス”の第7回にあたるもので、これと別にツールを限定しないイベントが近い時期に開催される予定は2016年中はないとのこと。なお、主旨は異なるがニコニコの名を冠し、ツールを問わずゲームを募集するイベントとして、第1回電ファミニコゲームマガジン新人賞の募集が10月31日まで行われている。