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興味深い改善を盛り込んだ「Windows 10 Insider Preview」Build 14942がFastリングに

スタートメニューでアプリリストを非表示にする機能などを搭載

「Windows 10 Insider Preview」Build 14942

 米Microsoft Corporationは7日(現地時間、以下同)、Windows 10の次期メジャーアップデートのプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 14942を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。今回のリリースはPC版のみとなっている。

 Build 14942では、スタートメニューでアプリのリスト(すべてのアプリ)を非表示にする機能が追加された。“Windows Insider Program”でも要求の多かったものだという。この機能を利用するには、「設定」画面の[個人用設定]-[スタート]画面に追加されている[Hide app list in Start menu]オプションを有効化すればよい。

通常のスタートメニュー
アプリリストを非表示にしたスタートメニュー

 また“Windows Update”にもいくつかの改善が盛り込まれた。たとえば“アクティブ時間”に指定できる時間帯が12時間から18時間へと拡張された。“アクティブ時間”の間はデバイスを利用しているものとみなされ、アップデートで再起動が必要な場合であっても自動で行われることはない。また、“Windows Update”のアイコンもわかりやすいものへ変更されている。

 さらに、メインメモリが3.5GB以上搭載されている環境ではサービスホストのプロセス(SVCHOST.EXE)がさらに分割されるようになる。これまではリソースを節約するためにサービスがグループごとにまとめられ、1つのサービスホストプロセス上で実行されていたが、この制約が緩和され、1つのサービスごとに1つのサービスホストプロセスが割り当てられるようになる。これによりサービスホストプロセスのクラッシュに他のサービスが巻き込まれることがなくなり安定性が向上するほか、保守性の向上やセキュリティの強化の点でもメリットがあるという。

“アクティブ時間”に指定できる時間帯が12時間から18時間へと拡張
メインメモリが3.5GB以上搭載されている環境ではサービスホストのプロセスが分割されるように

 そのほかにも、高精度タッチパッドの使い勝手やアップグレードに関わる問題、「ナレーター」を利用したフォームのナビゲーションなどを改善。「レジストリ エディター」にアドレスバーが追加されるなどの改良も盛り込まれているという。また「フォト」アプリがアップデートされ、ライトテーマの追加やナビゲーションの改良、遷移アニメーションの追加、全画面表示のサポートといった改善が盛り込まれた。この新しい「フォト」アプリは、“Xbox One”でも利用可能だ。

「レジストリ エディター」にアドレスバーが追加
新しい「フォト」アプリ