ニュース
Microsoft、“Shadow Brokers”が暴露した米国家安全保障局のハッキングツールを調査
公開されたツールが悪用する脆弱性のほとんどは対策済み、残りも現行OSでは実行不能
2017年4月17日 12:22
米Microsoft Corporationは14日(現地時間)、ハッカー集団“Shadow Brokers”によって公にされたハッキングツールに関する調査結果を明らかにした。このハッキングツールはアメリカ国家安全保障局(NSA)によって使われていたとされており、WindowsなどのMicrosoft製品をターゲットとしていた。
Microsoft Security Response Centerの公式ブログによると、公開されたツールが悪用する脆弱性のほとんどは、セキュリティ更新プログラムによって対処済みであるとのこと。
- “EternalBlue”
- MS17-010で修正済み
- “EmeraldThread”
- MS10-061で修正済み
- “EternalChampion”
- CVE-2017-01466およびCVE-2017-0147で修正済み
- “ErraticGopher”
- Windows Vistaのリリース前に修正済み
- “EsikmoRoll”
- MS14-068で修正済み
- “EternalRomance”
- MS17-010で修正済み
- “EducatedScholar”
- MS09-050で修正済み
- “EternalSynergy”
- MS17-010で修正済み
- “EclipsedWing”
- MS08-067で修正済み
また、残る3つのツール“EnglishmanDentist”“EsteemAudit”“ExplodingCan”に関しても、現在サポートされているプラットフォームで実行することはできないという。同社は、Windows 7以降または「Exchange 2010」以降へのアップデートを推奨している。