ニュース

“OneDrive”の新機能“Files On-Demand”が発表 ~ローカルストレージと帯域を節約

今夏初めに「Insider Preview」でテスト開始。「Fall Creators Update」で正式版に

“OneDrive”の新機能“Files On-Demand”(同社ブログより引用)

 米Microsoft Corporationは11日(現地時間)、開発者向けカンファレンス“Build 2017”で、“OneDrive”の新機能“Files On-Demand”を発表した。今夏初めにも「Windows Insider Preview」で提供される予定。「Windows 10 Fall Creators Update」に正式搭載される。

 “Files On-Demand”は、クラウドに保存されたファイルを“要求に応じて”ダウンロードする機能。「エクスプローラー」上ではクラウドのファイルがローカルに存在するように見えるが、実際はただのプレースホルダーで、ダブルクリックして開こうとすると初めてダウンロードされる。よく利用するファイルは常にローカルへ保存して、すばやく開けるようにすることもできる。同様の機能はWindows 8.1にも搭載されていたが、Windows 10で削除されていた。

 このような仕組みは、使わないファイルをローカルへ保存しておかずに済むため、ストレージの空き容量が少ない環境では心強い。また、他のユーザーとフォルダーを共有して作業をする場合にファイル同期の頻度を削減することができるため、ネットワーク帯域の節約にもなる。

 そのほかにも、あらかじめフォルダーごとローカルへ保存して、ファイルをオフライン時に利用できるようにする機能がiOS/Android版「OneDrive」アプリに追加される。また、iOSの「iMessage」アプリで“OneDrive”のファイルをすばやく共有する機能も搭載されるという。

iOS/Android版「OneDrive」アプリにオフラインフォルダー機能が追加
iOSの「iMessage」アプリで“OneDrive”のファイルをすばやく共有