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「Google Chrome」から迷惑広告を排除 ~来年初めにも“Better Ads Standards”へ対応
オンライン広告の改善を目的とした業界団体“Coalition for Better Ads”へ参加
2017年6月5日 13:50
米Google Inc.は1日(現地時間)、オンライン広告の改善を目的とした業界団体“Coalition for Better Ads”に参加したことを明らかにした。同団体が定める“Better Ads Standards”に準拠していない悪質な広告を「Google Chrome」から排除する方針も発表している。
“Better Ads Standards”は、25,000人以上の消費者を対象とした調査に基づきユーザーが不快と感じるオンライン広告を類型化し、避けるべき広告の掲載方法・挙動の基準を示したもの。たとえばデスクトップの場合、以下の4種類が定義されている。
- Pop-up Ads:ポップアップしてページのメインコンテンツをブロックするインタースティシャル(中間挿入型)広告の一種
- Auto-playing Video Ads with Sound:音声付きで自動再生するタイプの動画広告
- Prestitial Ads with Countdown:“○秒後に記事を表示”などといったカウントダウン付きのプレスティシャル(事前挿入型)広告
- Large Sticky Ads:スクロールしても固定表示される広告のうち大きいもの(画面の30%以上)
また、モバイル向けにはこれらに4つを加えた8種類の広告が示されている。
- Postitial Ads with Countdown:リンクをクリックした後に一定時間表示されるカウントダウン付きのポスティシャル(事後挿入型)広告
- Ad Density Higher Than 30%:広告密度(画面に占める広告のサイズ)が30%以上
- Full-screen Scrollover Ads:“スクロールして消す”タイプの全画面広告
- Flashing Animated Ads:激しく明滅するタイプの広告
なお、デスクトップでは“カウントダウン付き”のみを迷惑としていたプレスティシャル広告だが、モバイルではカウントダウンなしでも基準に抵触するとされている。
同社によると、2018年の初めにも「Google Chrome」で“Better Ads Standards”をサポートし、自社が提供する広告を含め、“Better Ads Standards”を満たさない広告は掲載されなくなるという。