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“Emoji 5.0”をサポート、日本語対応も充実した「Windows 10」Build 16226

Windows 10 Mobileのような片手用キーボードで“カーブフリック”。IMEもさらに賢く

公式ブログ“Windows Experience Blog”

 米Microsoft Corporationは21日(現地時間)、PC版「Windows 10 Insider Preview」の最新版Build 16226を、“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対してリリースした。現在、“Windows Update”から更新可能。本ビルドでは、入力関連にも多くの改善が盛り込まれている。

“Emoji 5.0”のサポートと絵文字パネルの改善

 まず“Emoji 5.0”がサポートされ、新しい食べ物や動物、表情、動きの絵文字が新たに利用できるようになった。恐竜や妖精、ゾンビなどの絵文字も含まれている。これらの絵文字へは、前ビルドで追加された絵文字パネルやタッチキーボードからアクセスできる。

 さらに、絵文字パネルにもいくつかの改善が加えられた。たとえば、パネルを表示してテキストを入力すると、絵文字を検索できるようになった。[ESC]キーでパネルを閉じても入力したテキストはそのまま残るので、気に入った絵文字が見つからなくても入力が失われることがない。また、ダークテーマがサポートされ、システムの設定に合わせてテーマが切り替わるようになった。

“Emoji 5.0”がサポート(同社ブログより引用、以下同)
絵文字パネルも改善(米国のみ)

 ただし、この絵文字パネルは現在のところ、“英語(米国)”キーボードがアクティブになっていないと利用できないので注意。

日本語でも新しいタッチキーボードが利用可能に ~ “カーブフリック”にも対応

 また、日本語を含む東アジア言語で新しいタッチキーボードがサポートされたのも大きな変更点。日本語片手用キーボードでは、Windows 10 Mobileでお馴染みの“カーブフリック”(フリック入力を改善して濁点や半濁点を入力しやすくしたもの)も利用できる。

 そのほかにも、設定フライアウトのデザインがアップデート。クリップボードにテキストがコピーされている場合は、タッチキーボードに貼り付けアイコンが表示されるようになるなどの改善が盛り込まれている。また、ペンによるスクロールがWin32アプリケーションでもサポートされたのもうれしい改良だ。

“カーブフリック”も利用可能
設定フライアウトのデザインがアップデート

さらに賢くなった日本語入力システム

 日本語入力システムにもさまざまな改善が導入されている。

 まず、予測入力の学習が強化された。予測機能を利用して入力してはみたものの、不要な部分があり、あとで[Backspace]キーで削除して修正するといったケースは少なくない。Build 16226ではこうしたケースも学習できるようになり、次回からは修正されたテキストを予測入力機能で提案できるようになる。

予測入力の学習が強化

 また、「Anniversary Update」で追加された英語の予測入力も強化。スペルチェックが可能となり、多少のスペルミスであれば、修正して予測候補をサジェストしてくれる。

多少のスペルミスであれば、修正して予測候補をサジェスト

 そのほかにも、予測候補ウィンドウからWeb検索を行う機能が追加された。候補の右側に表示される検索アイコンをクリックするか、[Ctrl]+[B]キーを押せば、アクティブな候補をキーワードに“Bing”で検索を行うことが可能だ。

予測候補ウィンドウからWeb検索を行う機能が追加