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タスク マネージャーでGPUをモニタリング ~「Windows 10」Build 16226が公開

「Edge」のほかにも「設定」アプリ、シェル、「電卓」アプリ、アクセシビリティに改善

公式ブログ“Windows Experience Blog”

 米Microsoft Corporationは21日(現地時間)、PC版「Windows 10 Insider Preview」の最新版Build 16226を、“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対してリリースした。現在、“Windows Update”から更新可能。2週間ぶりのリリースとなる本ビルドでは「Microsoft Edge」を中心に、「OneDrive」のオンデマンド機能や、日本語入力システムの強化が図られた。そのほかにも、さまざまな改善が盛り込まれている。

「タスク マネージャー」でGPUのパフォーマンスをモニタリングできるように

 まず、「タスク マネージャー」でGPUのパフォーマンスをモニタリングできるようになった。[Performance]タブでは、3Dやビデオのエンコード・デコードごとのGPU使用率とグラフィックメモリの利用状況をチェックすることが可能だ。さらに[Details]タブでは、プロセスごとのGPU使用率を調べることもできる。

 また、「設定」アプリでもいくつかの改善が施されている。

 たとえば、不要ファイルを自動で削除してストレージの空き容量を確保する“Storage Sense(ストレージ センサー)”では、以前のバージョンのWindowsを削除する機能が追加。新機能の追加に伴い、インターフェイスの微調整も行われている。

 また、“Xbox Live”のマルチプレイを妨げている問題を特定し解決する[ゲーム]-[Xbox Networking]セクションや、リモートデスクトップ接続に関連する設定をまとめた[システム]-[Remote Desktop]セクションが追加。“Windows Update”では、更新が失敗した際のエラーを表示し、エラーコードを選択してコピーできるようになるなどの改善が盛り込まれている。

強化された“Storage Sense(ストレージセンサー)”
[ゲーム]-[Xbox Networking]セクション

 シェル関連では、新しいユーザーインターフェイスデザイン“Fluent Design System”の“Reveal Highlight”効果がリストビューなどで有効化された。リストアイテムへマウスカーソルを移動させると、アイテムがハイライトされ、選択可能であることを示してくれる。

 また、ファイルの右クリックメニューに[共有]コマンドが追加され、ファイルをOSの[共有]機能へ送れるようになった。なお、アクセス権限を管理する既存の[共有]コマンドもこれまで通り利用可能。[Give access to](アクセス権限を付与する)という名前に変更されている。

“Reveal Highlight”効果がリストビューなどで有効化
ファイルの右クリックメニューに[共有]コマンドが追加
「電卓」アプリで通貨換算がサポート

 そのほかにも、「電卓」アプリで通貨換算がサポートされた。アクセシビリティも強化されており、「ナレーター」では人工知能技術を活用して画像に自動でキャプションを付けて読み上げられるようになったほか、「拡大鏡」のビットマップスケーリングが改善された。また、“Hyper-V”では仮想マシンの共有機能が追加。複合現実(Mixed Reality)機能にも多くの改善が盛り込まれている。

 なお、本ビルドではランサムウェア「WannaCry」などの標的とされていた“SMB v1”のサポートが削除されているとのこと。ただし、これは新規インストール時のみに影響する。アップグレードした環境では管理者が手動で無効化する必要がある。