NEWS(09/07/09 16:43)
Firefoxにコマンド機能を追加する「Ubiquity」v0.5が公開、日本語の命令に対応
“○×へメールする”や“1+1を計算して”といった、自然な言葉で命令可能に
Mozillaは8日、Webブラウザー「Firefox」をコマンド入力で操作できる拡張機能「Ubiquity」の最新版v0.5を公開した。動作には「Firefox」v3.5が必要で、現在Mozillaのラボサイト“Mozilla Labs”からダウンロードできる。
「Ubiquity」は、キーワード入力型のコマンド操作機能を「Firefox」に追加する拡張機能。標準では[Ctrl]+スペースキーを押すとブラウザー画面上にコマンド入力画面が表示され、特定のコマンドを入力して[Enter]キーを押すと、そのコマンドが実行される仕組み。キーワード検索やメールの送信といった各種Webサービスの利用や、各種タブ操作やブックマークへの登録といった「Firefox」の操作が簡単に行える。
今回の主な変更点は、コマンドの解析プログラムが拡張され、日本語を含む4カ国語での命令に対応したこと。たとえば、“○×へメールする”“1+1を計算して”“市ヶ谷のラーメン屋をGoogleで検索する”といった、日常の会話に近い自然な言葉遣いでコマンドを書くことが可能になった。
この機能を利用するには、本ソフトの設定を行うWebページで言語の設定を行う必要がある。まずアドオンの管理画面を開き、拡張機能タブにある「Ubiquity」の欄で[設定]ボタンを押そう。するとWebページが表示されるので、“Settings”ページにある言語設定のプルダウンリストを“日本語”に変更したあと、「Firefox」を再起動すればよい。
英語によるコマンド入力機能も改善されており、これまで“add-to-calendar”や“close-all-tabs”といったように単語の間にハイフンが必要であったところをハイフンなしで利用できるようになった上、“add 3pm lunch with Mitcho to calendar”といった、より自然な語順でコマンドを記述できるようになった。
さらに、使い勝手に関する部分でも機能改善が施された。コマンドを入力する際に、入力中のコマンドに関するヘルプをリアルタイムで表示する機能が追加されたほか、実験的な機能として、「Ubiquity」では認識できない語句に関しても、さまざまなWebサービスに照会して関連のありそうなコマンドの候補を表示する“Smart Suggestion”機能などが搭載されている。
- 【著作権者】
- Mozilla Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作を確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.5(09/07/08)