NEWS(09/09/18 18:30)

新セキュリティシステム“Quorum”を搭載した“ノートン 2010”の体験版が公開

世界中から収集したファイルの“評判”情報からダウンロードファイルの信頼度を判定

「ノートン インターネット セキュリティ 2010」「ノートン インターネット セキュリティ 2010」

 (株)シマンテックは17日、同社製セキュリティ対策ソフト“ノートン”シリーズの最新版「ノートン インターネット セキュリティ 2010」および「ノートン アンチウイルス 2010」の販売を開始した。30日間無償で試用できる体験版も用意されており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、ダウンロードにはメールアドレスの登録が必要。

 本バージョンでは、コードネーム“Quorum”と呼ばれる新しいセキュリティ対策の仕組みを採用。“Quorum”は、世界中のノートンユーザーから、ファイルのダウンロード元・作成日・普及度など数十に及ぶ特徴を収集・データベース化して、ファイルの信頼性を表す“評判(レピュテーション)”情報としてユーザーへリアルタイムにフィードバックできる仕組み。

ダウンロードファイルの“評判”を調査する“ダウンロードインサイト”機能ダウンロードファイルの“評判”を調査する“ダウンロードインサイト”機能

 たとえば、ごく最近に登場した未知でユニークなマルウェアや、ある特定の組織・個人を狙ったカスタムウイルスは、従来の定義ファイルを利用した検知や、ソフトの振る舞いを監視するといった手法では検出が難しい。しかし、本ソフトならば、ダウンロードファイルの“評判”を調査する“ダウンロードインサイト”機能や、世界中のノートンユーザーのスキャン結果を加味したウイルス検知技術“インサイトネットワーク”により、“開いてよいファイルかどうか”というファイルの信頼性を基準に加えた検知が可能。

 従来の検知手法についても、動作速度や機能が向上。ウイルスやスパイウェアに共通して見られる“怪しい振る舞い”を検知するシステム“SONAR”の発展版“SONAR 2”が搭載されるなどの改良が施されている。

“システムインサイト”機能“システムインサイト”機能

 そのほか、画面デザインもよりわかりやすく改良された。たとえば、“システムインサイト”機能では、ファイルのダウンロードやウイルススキャンといった活動、CPUやメモリの利用傾向がわかりやすくグラフ化されており、ユーザーがPCの速度低下の原因を調べる際に便利。

 「ノートン インターネット セキュリティ 2010」「ノートン アンチウイルス 2010」は、Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64に対応している。また、外出中にバッテリーを節約できるなど、ネットブックでの利用に最適化した「ノートン アンチウイルス 2010 ネットブック版」も用意されている。

「ノートン インターネット セキュリティ 2010」「ノートン アンチウイルス 2010」ともに

【著作権者】
Symantec Corporation
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
体験版
【バージョン】
17.0.0.136(09/09/17)

(柳 英俊)