NEWS(09/12/03 13:13)
Google、快適な日本語入力を可能にするIME「Google 日本語入力」ベータ版を公開
Web上のデータをもとに辞書を生成、サジェストによる変換候補のリストアップも
Google, Inc.は3日、Web上のデータをもとに変換辞書を自動生成する日本語入力システム「Google 日本語入力」のベータ版を公開した。Windows XP/Vista/7の32bit版に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。また、Mac OS版も同時に公開されている。
パソコン上で原稿やブログ記事などの長文テキストを書く場合、日本語文字列の入力ミスをいかに減らせるかが作業効率を向上させるポイントといって過言ではないだろう。既存のIMEではその性質上、特定分野の専門用語や、芸能人の名前、最新の流行語などにいち早く対応するのは難しいため、文字列を細切れで変換させるなどの工夫が必要になってしまう。
今回Googleが公開した「Google 日本語入力」は、Web上の大量のデータをもとに変換辞書を自動生成するほか、Google検索でお馴染みの予測変換機能“サジェスト”を活用することで、少ないキー入力でユーザーが求める変換候補をリストアップしてくれる仕組みだ。また、Web上のデータから統計的言語モデルを構築するため高い変換精度も期待できる。
【19:00追記】
同日、Googleの公式ブログが更新され「Google 日本語入力」に関する新たな情報が公開された。これによると「Google 日本語入力」は、ネットワーク接続されていないオフライン状態でも動作可能とのこと。また、本IMEのプロパティ画面にある“シークレット モード”とは、サジェスト機能やユーザー辞書の利用を一時的に無効化するオプションと説明されている。
そのほか、現在のところ64bit版のWindowsには対応していないが、同ブログによると鋭意開発中とのことで、今後64bit対応版が公開される可能性がありそうだ。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.8.186.0 ベータ(09/12/03)