NEWS(10/04/28 14:41)
マイクロソフト、無償の開発環境“Visual Studio 2010 Express”シリーズを公開
Visual Basic/C#/C++の各言語およびWeb開発向けの計4製品が利用可能
マイクロソフト(株)は28日、無償で利用できる開発環境“Visual Studio 2010 Express”シリーズの日本語版を公開した。Windows XP/Vista/7および同64bit版に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、30日以上利用する際は無料の登録が必要。
今回公開された“Visual Studio 2010 Express”では、同社のアプリケーション開発フレームワークの最新版“.NET Framework 4”を利用したアプリケーション開発に対応した。もちろん、既存のバージョンの.NET Frameworkを利用した開発も可能だ。
また、“WPF(Windows Presentation Foundation)”を利用してユーザーインターフェイスが再設計されており、さまざまな場面における使い勝手が向上している。たとえば、デザイン画面やソースコードエディターが自由に分離可能となっており、とくにマルチモニター環境では自由に画面を配置して作業領域を広くとれる。また、ソースコードエディター部分もWPFで作成されており、[Ctrl]キーとマウスホイールのスクロールを組み合わせて自由に表示を拡大・縮小可能になった。
さらに開発面では省入力機能“IntelliSense”が強化され、完全な前方一致でなくても、命名規約や省略を考慮して補完候補を探し出せるようになっている。たとえば“txtName”を自動補完したい場合、接頭語の“txt”を省略して“name”と入力しても、接頭語つきの“txtName”を補完候補として検索可能。そのほかデバッグ機能も大幅に強化され、特定の変数を画面上にピン留めしてデバッグ時に値を監視可能になるなどの改良が施された。
なお、今回提供されるのは以下の4つの製品。
- 「Visual Basic 2010 Express」:“Visual Basic”言語で.NETアプリケーションを開発
- 「Visual C# 2010 Express」:“C#”言語で.NETアプリケーションを開発
- 「Visual C++ 2010 Express」:“C++”言語でネイティブアプリケーションを開発
- 「Visual Web Developer 2010 Express」:“Visual Basic”言語または“C#”言語でWebサイトやWebアプリを開発
また、製品版“Visual Studio”シリーズの30日試用できる体験版も、本日よりダウンロード可能。また、そのほかの“Visual Studio 2010 Express”シリーズとしては新技術のプレビューを目的としたCTP(Community Technology Preview)版として“Windows Phone 7”の開発に特化した「Visual Studio 2010 Express for Windows Phone」英語版が3月から公開されている。
「Visual Basic 2010 Express」「Visual C# 2010 Express」「Visual C++ 2010 Express」「Visual Web Developer 2010 Express」いずれも
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/XP x64/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(30日以上の利用は無料の登録が必要)
- 【バージョン】
- -(10/04/28)