NEWS(10/05/06 12:04)

Googleが買収した3Dデスクトップソフト「BumpTop」のダウンロードは今月7日で終了

AndroidなどのGoogle製OSに組み込まれることが期待される

買収に関するアナウンスのページ買収に関するアナウンスのページ

 3Dデスクトップソフト「BumpTop」の開発元である、カナダのBump Technologiesは4月30日(現地時間)、同社がGoogleに買収されたことを発表するとともに、同社としては「BumpTop」の販売および開発が終了したことを宣言している。ただしフリー版だけは、そのダウンロードが5月7日(現地時間)までの期間限定で継続されているので、既存ユーザーはもちろん、これを機に使ってみたいと思った人もとりあえず入手しておくとよいだろう。

 アナウンスの文面からは、両者にとって有益で、友好的な買収であったことが伺える。Google側からは本件に関するアナウンスが発表されていないため憶測になるが、ソフト単体での提供がいったん終了することから、今後は「BumpTop」の技術がAndroidなどのGoogle製OSに組み込まれる可能性が高そうだ。

 窓の杜で「BumpTop」を初めて取り上げたのは、正式版が公開された直後の昨年4月9日のことだった。そのときは、日本語のファイル名が文字化けするなどの問題が残っていたものの、エンターテインメント性だけでない、操作性の高さに驚かされた。その後も日本語への対応や、Mac OS版の公開など、「BumpTop」の開発は順調に進み、タッチ操作時代に向けて将来が楽しみな存在であった。

 なお「BumpTop」のWebサイトは現在、買収に関するアナウンスのページと、フリー版のダウンロードページ、既存有償ユーザー向けのサポートページのみとなっており、ヘルプページなどはすでに閉鎖されている。

(中井 浩晶)