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数十億件の不正広告を50以上のAIで事前ブロック ~Google、2024年の対応を報告
AIで著名人へ成り済ますタイプの広告には100人以上もの特別対策チームで対応
2025年4月18日 13:36
米Googleは4月16日(現地時間)、2024年版「Google Ads Safety Report」を公開した。その中でAIを活用した詐欺広告防止の取り組み強化についても言及している。
それによると、同社は不正な広告を取り締まるため、昨年は50以上の大規模言語モデル(LLM)で強化策を実施したとのこと。これにより、アカウント設定時の不正な支払い情報をはじめとする詐欺の兆候、悪質な行為者の早期特定が可能になり、ユーザーが目にする前にポリシー違反の広告を数十億件もブロックできたという。
また、日々巧妙化する詐欺への対策も実施。近年とくに増加の傾向にある、AIで著名人へ成り済ますタイプの広告に対しては、100人以上で構成する専門の対策チームを編成するとともに、詐欺広告に関するポリシーをアップデートし、詐欺広告の広告主のアカウントを停止するなどの対策を講じた。その結果、違反の認められた70万以上の広告主アカウントが永久停止され、不正広告の報告数が昨年比で90%減少したとのこと。
レポートの全文はPDFドキュメントとして公開されている。