やじうまの杜
タダで「Windows 10」を1年間延命できる「ESU」の登録が開始されたので試してみました
一般的な環境ではお盆以降にも利用できるようになるはず
2025年7月25日 06:45
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「Windows 10 バージョン 22H2」の2025年7月非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5062649」を適用したところ、手元の環境で「拡張セキュリティ更新プログラム」の登録ができるようになったので試してみました。
「拡張セキュリティ更新プログラム」(Extended Security Update:ESU)は、サポートが終了したOSに対して有償でセキュリティパッチを提供する取り組みです。大量のデバイスを抱えていたり、動作検証などに膨大な手間がかかる組織では、後継OSへ移行したくてもすぐには難しいことがあります。ESUはそうした環境向けに時間的猶予を与えるもので、本来は基本的に法人向けですが、「Windows 10」に関しては特別に、個人向けにも提供されます。個人向けの価格は年間30米ドルに設定されていますが、以下の条件のいずれかを満たせば、無償で1年間利用できるとのこと。
- 「Windows バックアップ」で設定をクラウドに同期する
- 「Microsoft Rewards」のポイント1,000と引き換え
後者は日頃から「Bing」などを利用しなければ達成できませんが、前者はそれほど難しくないので、実質無料と言えるでしょう。
なお、ESUへデバイスを登録するには以下の要件を満たす必要がある点には注意してください。
- 「Windows 10 バージョン22H2」のHome、Professional、Pro EducationおよびWorkstationエディションを実行しているデバイス
- 最新のアップデートがインストールされていること
- 「Microsoft アカウント」にサインインしたデバイス(ESUライセンスは「Microsoft アカウント」にに紐づけて管理される)
条件を満たした環境ならば、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]ページに、ESUへの登録を案内するメッセージが表示されるはずです。[今すぐ登録]をクリックして、ESUへの登録を開始しましょう。
するとモーダルダイアログがあらわれ、ESUへの登録プロセスが開始されます。
編集部のデバイスではすでに設定のバックアップが完了していたので、無償化のための手続きは必要がありませんでした。設定がバックアップ済みであるかどうかは、[アカウント]-[Windows バックアップ]設定ページで確認できるようです。
ESUへの登録が正常に完了すると、[Windows Update]設定ページの下の方に登録されている旨のメッセージが表示されます。
とくに難しくはないので、まだ「Windows 10」を使いたい場合は登録を済ませておくとよいでしょう。一般的な環境ならば、お盆に配信される2025年8月のセキュリティ更新プログラム以降で登録が可能になるはずです。