Windows Insider Preview
ユーザーに隠れてこそこそWindowsのローカル生成AIにアクセスするアプリを洗い出す
DevビルドでAIアクセスを制御するセキュリティ&プライバシー設定画面がテスト中
2025年8月4日 06:45
このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。
米国時間7月18日にDevチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 26200.5710(KB5062676)より、[プライバシーとセキュリティ]設定ページに新しいセクション[テキストと画像の生成]が展開中だ。
この設定ページは、Windows 11で提供されているローカル生成AIがテキスト・画像を生成するのを許可するかどうか(APIの利用可否)をコントロールしたり、どのサードパーティー製アプリがローカル生成AIを利用したのかをチェックすることが可能。特定のアプリがローカル生成AIにアクセスしないようにブロックする機能も備えている。
試しに、Microsoftが提供している「AI Dev Gallery」というアプリを用い、「Copilot+ PC」デバイスでテキストや画像の生成を行ってみよう。
すると、[アプリでテキストと画像の生成を使用できるようにする]というセクションに「AI Dev Gallery」が現れる。
「AI Dev Gallery」アプリのトグルスイッチをOFFにすると、「AI Dev Gallery」には「Copilot+ PC」デバイスが必要であるというメッセージが表示され、ローカル生成AIへのアクセスがブロックされていることがわかる。
この「AI Dev Gallery」のメッセージは、将来的に「テキストと画像の生成」を許可するように求めるメッセージに置き換わるはずだ。[プライバシーとセキュリティ]-[テキストと画像の生成]設定ページへアクセスできるボタンも追加すれば、理想的なユーザーインターフェイスとなる。
そのほかにも、[最近のアクティビティ]セクションには過去7日間に行われたローカルAI生成APIの利用要求がリストアップされる。これらが完成すれば、ユーザーの知らないところで勝手にローカル生成AIにアクセスしようとする不届きなアプリを制御できるようになるというわけだ。
なお、ここで制御できるのはあくまでも ローカル生成AIの利用 だけだ。アプリ内蔵のテキスト・画像生成にはクラウドサービスが用いられていることも多いが、そうした通信をブロックするものではない点に注意したい。