Windows Insider Preview

「クイック マシン リカバリー」がProデバイスでも既定有効に ~設定の簡素化も

「Windowsが起動できない」といったトラブルの解決策を自動で検索・適用する回復機能

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「クイック マシン リカバリー」(Quick machine recovery:QMR)。「迅速なマシンの回復」とも

 米Microsoftは12月5日(現地時間)、ドメインに参加していない「Windows 11 Pro」でも「クイック マシン リカバリー」を有効化する方針を明らかにした。まずは同日付けでDev/Betaチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 26220.7344(KB5070316)でテストされる。

  「クイック マシン リカバリー」(Quick machine recovery:QMR) は、Windowsが起動できないといった重大なエラーが発生した場合に、自動で解決策を検索・適用してデバイスを復旧させる機能。日本語環境では 「迅速なマシンの回復」 と表記されていることもある。

 2025年7月プレビューパッチ「KB5062660」より製品版でも展開中で、2025年11月のプレビューパッチ「KB5070311」ではオプションの簡素化が図られ、以下の3つのオプションだけとなる。

  • クイック マシン リカバリーを有効にするかどうか(既定は環境によって異なる)
  • 解決策を自動的に確認するかどうか(既定は無効)
  • 解決策の確認を行う頻度(既定は[1回]。10分から12時間までを選択可能)
3つのオプションに簡素化

 これまで「クイック マシン リカバリー」は「Windows 11 Home」デバイスでのみ既定有効だったが、将来的には「Windows 11 Pro」でも自動で有効化される。

 ただし、ドメインに参加している企業向けデバイスは例外だ。組織が有効にしない限りQMRは無効のままだ。