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Windows 11の「MIDI 2.0」対応が展開中、今後数カ月でASIO、BLE MIDI 1.0/2.0、Network MIDI 2.0にも対応へ

展開が待てないユーザーのために「有効化チェッカー」も提供中

Windows 11の「MIDI 2.0」対応が展開中

 2026年1月のプレビューパッチ「KB5074105」以降、「Windows Update」を介した「Windows MIDI Services」インボックスコンポーネントの展開が「Windows 11 バージョン 24H2」「Windows 11 バージョン 25H2」を対象に開始されており、「MIDI 2.0」のサポートと「MIDI 1.0」対応の強化が行われた。米Microsoftが2月17日(現地時間)、公式ブログ「Windows Experience Blog」でその詳細を明らかにしている。

 「Windows MIDI Services」は、多くの電子音楽機器でサポートされている「MIDI」をWindowsで扱うために必要なドライバー、Windows サービス、ランタイム、ツール、ソフトウェア開発キット(SDK)をまとめたオープンソースのコンポーネント(ライセンスは「MIT」)。「MIDI 1.0」と「MIDI 2.0」の両方をOSレベルで統合サポートするために導入される。

 おもなメリットは、以下の通り。さまざまな改善が施されており、既存の「MIDI 1.0」アプリは更新不要でその恩恵を受けられる。

  • マルチクライアント対応:複数のアプリが特定のMIDIデバイスを同時に利用できる。これまで必要だったベンダー独自ドライバーは基本的に不要
  • MIDIポート名のカスタマイズ:互換性を重視した古い名前だけでなく、モダンな名前へリネームできる。エンドポイント用のカスタム画像や説明などのメタデータを追加することも可能
  • 組み込みのループバック機能:どのAPIやSDKを使っていても、MIDIアプリ同士が通信できる。今後配信予定のMIDI設定アプリで自分だけのループバックエンドポイントを作成することも
  • 「MIDI 2.0」デバイスの自動変換・スケーリング:アプリ側でデバイスのプロトコル差を意識する必要がなくなる
  • 高精度タイムスタンプとスケジューリング:1マイクロ秒未満の精度でメッセージの送受信タイミングを管理。DAWやリアルタイム演奏でのタイミング精度が向上
  • 新しい USB MIDI 2.0 クラスドライバー:AmeNote/AMEI開発のUSB MIDI 2.0ドライバーを統合。古い「usbaudio.sys」も改善の上、継続提供される
今後配信予定のMIDI設定アプリで自分だけのループバックエンドポイントを作成することも

 同社は今後も「Windows MIDI Services」の改善を継続する予定。今後数カ月以内に、以下の機能が提供されるという。

  • 低レイテンシUSB Audioドライバー(ASIO対応)のプレビュー提供(オープンソース)
  • BLE MIDI 1.0/2.0、Network MIDI 2.0のサポート拡充
  • 仮想パッチベイなど高度なMIDIルーティング機能

 「Windows MIDI Services」は段階的に展開されるが、それが待てない場合は「Windows Update」でOSを最新の状態にしたうえで、同社のWebサイトから「有効化チェッカー」(Enablement Checker)ツールをダウンロードして実行すればよい。