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Microsoft、2026年3月の「Windows Update」を実施 ~84件の脆弱性に対処

「.NET」「SQL Server」にゼロデイ脆弱性、「Office」「Excel」にも致命的な問題

Microsoft、2026年3月の「Windows Update」「Microsoft Update」を実施

 米Microsoftは3月11日(現地時間)、すべてのサポート中バージョンのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした(パッチチューズデー)。現在、「Windows Update」や「Windows Update カタログ」などから入手可能。Windows以外の製品も含め、今月のパッチではCVE番号ベースで84件の脆弱性が新たに対処されている。

 このうち、攻撃手法が公開されている脆弱性は2件。

 深刻度の評価は最高で「Important」にとどまるが、悪用される恐れが十分にあるため、早期の対応が望ましい。

 深刻度が最高の「Critical」と評価された脆弱性は、以下の8件。「Office」や「Excel」などに影響する。

  • CVE-2026-23651:Microsoft ACI 上の機密コンテナーの特権昇格の脆弱性
  • CVE-2026-26124:Microsoft ACI 上の機密コンテナーの特権昇格の脆弱性
  • CVE-2026-26122:Microsoft ACI 機密コンテナーの情報漏えいの脆弱性
  • CVE-2026-21536:Microsoft デバイス価格プログラムのリモートでコードが実行される脆弱性
  • CVE-2026-26144:Microsoft Excel の情報漏えいの脆弱性
  • CVE-2026-26110:Microsoft Office のリモート コードが実行される脆弱性
  • CVE-2026-26113:Microsoft Office のリモート コードが実行される脆弱性
  • CVE-2026-26125:決済オーケストレーション サービスの特権昇格の脆弱性

Windows 10/11およびWindows Server 2016/2019/2022

 最大深刻度は「重要」(リモートでコードが実行される)。

 「Windows 11 バージョン 25H2」におけるハイライトは以下の通り。

  • Windows更新プログラムをインストールするコンポーネントであるサービススタックの品質を向上
  • 「セキュアブート」証明書の自動更新の対象となるデバイスを拡大
  • 自動セキュアブート証明書配信の対象範囲を拡大する高信頼性デバイスターゲティングを追加
  • 複数のドライブまたは「このPC」全体を検索する際の「エクスプローラー」の信頼性を向上
  • 選択したカタログファイルが信頼できるソースからのものであることを確認するための警告ダイアログを追加

 なお、「バージョン 25H2」のOSコアは「バージョン 24H2」と共通で、パッチの内容も同じだ。そのため、これらの改善は「バージョン 24H2」環境でも享受できる。「バージョン 26H1」は「Qualcomm Snapdragon X2」などの一部シリコン専用のため、一般のユーザーが受け取ることはない。

 また、「Windows 10 バージョン 22H2」はすでに一般向けのサポートが終了しており、「拡張セキュリティ更新プログラム」(Extended Security Update:ESU)に登録しないとセキュリティパッチを受け取れない点には注意。

Microsoft Office関連のソフトウェア

 「Microsoft Office」関連のセキュリティ修正に関しては、以下のドキュメントを参照のこと。

 「Office」と「Excel」で深刻度が最高の「Critical」と評価された脆弱性の修正が含まれている点には注意。

Microsoft Edge

 「Microsoft Edge」は、「パッチチューズデー」とは関係なくアップデートされている。直近のセキュリティ修正は、米国時間3月6日にリリースされたv145.0.3800.97。

Microsoft SQL Server

 「Microsoft SQL Server」関連では、3件の脆弱性が修正された。

Microsoft SharePoint

 「Microsoft SharePoint」関連では、4件の脆弱性が修正されている。深刻度が最高の「Critical」と評価された脆弱性も含まれているので注意。

.NET

 「.NET 10.0」では、以下の2件の脆弱性が修正された。

 「CVE-2026-26127」は「.NET 9.0」にも影響する。

 「ASP.NET Core」でも1件の脆弱性が修正されており、Webアプリの開発者は対応が必要だ。

そのほかの製品

 そのほかにも、以下の製品に対しセキュリティアップデートが提供されている。括弧内は最大深刻度。

  • Windows App Client for Windows Desktop:1件(重要)
  • Windows Admin Center in Azure Portal:1件(重要)
  • System Center Operations Manager 2025:1件(重要)
  • System Center Operations Manager 2022:1件(重要)
  • System Center Operations Manager 2019:1件(重要)
  • Payment Orchestrator Service:1件(緊急)
  • Microsoft.Bcl.Memory 9.0:1件(重要)
  • Microsoft.Bcl.Memory 10.0:1件(重要)
  • Microsoft Semantic Kernel Python SDK:1件(重要)
  • Microsoft Devices Pricing Program:1件(緊急)
  • Microsoft Azure AD SSH Login extension for Linux:1件(重要)
  • Microsoft Authenticator for iOS:1件(重要)
  • Microsoft Authenticator for Android:1件(重要)
  • Microsoft ACI Confidential Containers:3件(緊急)
  • GitHub Repo: Zero Shot scFoundation:1件(重要)
  • Azure MCP Server Tools:1件(重要)
  • Azure Linux Virtual Machines with Azure Diagnostics extension:1件(重要)
  • Azure IoT Explorer:4件(重要)
  • Azure Automation Hybrid Worker Windows Extension:1件(重要)