レビュー

マイクロソフトの新しい日本語入力ソフト「Copilot Keyboard」はキュートで賢い

ベータ版として提供中

日本マイクロソフトが新しい日本語入力システム(IME)「Copilot Keyboard」をベータ版として提供中

 日本マイクロソフト(株)が今年10月より、新しい日本語入力システム(IME)「Copilot Keyboard」をベータ版として提供している。Windows 10以降に対応しており、現在「Microsoft Store」から無償でダウンロード可能。



 「Copilot Keyboard」最大の特徴は、かわいらしい着せ替えテーマ(スキン)だろう。「Copilot」アプリでおなじみのキュートなキャラクター3つのなかから、好みのものを選んで、外観をカスタマイズできる(「Copilot」アイコンのスキンも選択可能)。

4つのスキンで外観をカスタマイズ
  • 既定:「Copilot」アイコンをモチーフにしたスキン
  • アクア:水玉。IMEのウィンドウも水を想起させるブルーに
  • エリン:キノコ。森の中を思わせるブラウン系のウィンドウ
  • ミカ:キツネ。IMEは巻物を開いたかのようなウィンドウに

 キャラクターはデスクトップに常駐し、まばたきをしたり、首を振ったりといったアニメーションを行う。長い間触らないと、目を閉じて眠ったりするのもかわいらしい。

キャラクターはデスクトップに常駐し、まばたきをしたり、首を振ったりといったアニメーションを行う。IMEの変換ウィンドウもキュートなデザインに

 キャラクターが邪魔であれば大きさをカスタマイズしたり、アニメーションを無効化することも可能。完全に消してしまうこともできる。

キャラクターが邪魔であれば大きさをカスタマイズしたりできる(スクリーンショットは、「大」「小」サイズを指定。既定はその中間の「中」)
設定ダイアログ。キャラクターの右クリックメニューなどからアクセス可能

 もちろん、「Copilot Keyboard」には実用的な面も多い。

 まず、収録語彙が最新のものになっており、流行語や人名、地名、新しいブランドなども簡単に変換できる。誤変換を減らし、スムーズで正確な文字入力が可能だ。

 また、生成AI「Copilot」との連携も魅力。わからない語彙があっても、その場で「Copilot Search」を用いた検索が可能。キャラクターをクリックしてデスクトップの右端に「Copilot」サイドバーを呼び出し、AIとチャットすることもできる(この機能はOS標準搭載の「Copilot on Windows」アプリとは独立しているようだ)。

わからない語彙があっても、簡易辞書や「Copilot Search」ですぐ意味を調べられる。虫眼鏡アイコンで「Bing」検索
キャラクターをクリックしてデスクトップの右端に「Copilot」サイドバーを呼び出す

 そのほかの基本的な機能は、OS標準の「Microsoft IME」とあまり変わらない。誤って覚えさせてしまった入力補完候補を消す方法が見当たらないなど、いくつか問題はあったが、十分常用できる品質にあると感じられる。

 なお、ほかのIMEに切り替えたい場合はタスクトレイのアイコンをクリックすればよい。「Windows」+「Space」キーで切り替えることもできる。お気に入りのIMEと併用しながら試してみたい場合は覚えておくとよいだろう。

IMEの切り替えで、他のIMEと併用することも

ソフトウェア情報

「Copilot Keyboard」ベータ版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.2344