レビュー
PCに接続したAndroidデバイスを仮想ドライブとしてマウントできる「AndroidDrive」
まるで外付けドライブ
2025年12月25日 06:55
「AndroidDrive」は、Windowsデバイスに接続したAndroidデバイスを仮想ドライブとしてマウントできるようにするツール。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「GPL-3.0」。リリースページから無償でダウンロードできる。対応OSは64bit版のWindows 10以降で、編集部にてWindows 11で動作を確認している。
本ソフトは、PCに接続したAndroidデバイスのファイルシステムへ「エクスプローラー」から簡単にアクセスできるようにするツール。少し動作は遅いが、「D:¥」ドライブなどへ自動でマウントされ、あたかも外付けドライブのように扱えるのが魅力だ。開発者向けオプションを有効化する必要はあるものの、ルート権限は不要。
最近のWindows 11であればWindowsの「モバイル デバイス」サービスとAndroidデバイスにインストールされた「Windows にリンク」(Link to Windows)アプリの組み合わせで似たようなことは実現できるが、Androidデバイスに「Windows にリンク」アプリをインストールしたくない場合などには役立つだろう。
「AndroidDrive」には、仮想ドライブライブラリ「Dokan」と、Androidの開発者向け機能「Android Debug Bridge」(adb)が用いられている。そのため、まず「Dokan」のインストールと、Androidデバイスの開発者向けオプションとUSBデバッグ機能を有効化する必要がある。
「Dokan」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、リリースページから無償でダウンロードできる(推奨バージョンはv2.0.6以降)。「Dokan」のセットアップが完了したら、「AndroidDrive」もインストールしておこう。
次に、Androidデバイスの開発者向けオプションとUSBデバッグ機能を有効化する。
開発者向けオプションは、設定アプリの[デバイス情報]ページで「ビルド番号」の欄を7回タップすると有効化できる。有効化したら検索機能を利用するなどして、[開発者向けオプション]ページに移動しよう。
USBデバッグ機能は、[開発者向けオプション]ページで有効化できる。有効にした状態でPCへ接続すると、デバッグを許可するかをたずねるダイアログが現れるので、[許可]ボタンを押す。そのとき、[このパソコンからの USB デバッグを常に許可する]オプションを有効にしておけば、次回からわざわざデバッグを許可する必要はなくなる。
「AndroidDrive」によるマウントは、AndroidデバイスをPCへ接続すれば自動で行われるため、ユーザー側の操作は不要だ。タスクトレイアイコンの右クリックメニューから[デバイス]ダイアログへアクセスすると、マウント状態を一覧できる。マルチデバイスにも対応済みで、システムドライブ(通常は「C:¥」)に続く空きドライブへ自動で割り当てられる。
ソフトウェア情報
- 「AndroidDrive」
- 【著作権者】
- Gustav Lindberg 氏
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows 10以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.4.13(25/11/21)





















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